市販痔内服薬.成分の薬理作用.副作用

内服薬.各成分の「薬理作用.副作用」をチェックしましょう。

 

  内服薬は、外用剤の補助として使用されます。止血作用や血管補強作用(カルバゾクロム、ルチンなどの毛細血管の抵抗性を高めたり、透過性を低めたりして、痔の出血を止める。)、消炎作用(塩化リゾチーム、ブロメラインなどなど緩やかな消炎作用を示し、局所のはれや浮腫をとる)や、生薬成分(セイヨウトチノミエキス、血管強化作用、消炎作用あり。)が配合されています。また、下剤として、ダイオウセンナが配合されているものもあります。下痢中の方、妊娠中の方ご注意下さい。


                                                          
痔内服薬各成分の薬理作用と副作用: 下記より成分をご検索ください。
    止血作用、 血管補強作用、 うっ血改善作用、 消炎酵素作用、 末梢血流改善作用、           
吸着作用、  血流増加作用、  舌下錠、  生薬(漢方)、 


         

<「市販」痔疾薬利用の知識百科へ戻る>
  <痔疾の薬物(坐剤等)療法百科へ戻る>


          
止血作用
成分
薬理作用
副作用

カルバゾクロム

毛細血管にたいして血管透過性亢進を抑制し、細血管抵抗性を増強して、止血作用を示す。

発疹、消化器症状があることあり。

血管補強作用
成分
薬理作用
副作用

ルチン

毛細血管を収縮させ、透過性を抑制し、脆弱性を回復させ、血管壁や組織のヒアルロニダーゼ阻害作用もあり、特に血管補強作用により、痔疾患での出血症状緩和作用あり。

過敏症状、消化器症状。

うっ血改善作用
血管拡張成分
薬理作用
副作用

イノシトールヘキサニコチネート

血管平滑筋に作用して、拡張させる作用。コレステロール値をさげる作用。痔の局所うっ血を改善する。

顔面紅潮、ネッカン、頭痛、消化器症状、発疹など

<タイトルに戻る>

消炎酵素作用
成分
薬理作用
注意したい患者。副作用。

塩化リゾチーム

ムコ多糖類を分解する作用をもつ消炎酵素剤であり、痔の炎症(はれ)を抑制することが期待出来る。

鶏卵や薬アレルギー症状(例:発疹、関節痛、ぜんそく、かゆみ)を起こしたことのある方。注意。

ブロメライン

フィブリンやキニン類などの蛋白質を分解する作用をもつ消炎酵素剤であり、痔の炎症(はれ)の抑制を期待出来る。

1、抗凝固作用があるので、鼻血*など出血傾向のある方注意。2、肝臓障害の方注意。3、腎臓障害の方注意。

末梢血流改善作用
ビタミンE成分
薬理作用
副作用

酢酸(コハク酸)トコフェロール

ビタミンEの末梢循環血流改善作用により、血流がよくなり、痔疾患での局所うっ血症状の改善効果期待。

-

<タイトルに戻る>

吸着作用
成分
薬理作用
副作用
薬用炭

吸着作用があるので、内服すると消化管にようる異常発酵によるガスや細菌などが産出した有害代謝物を吸着除去する。

ビタミン、酵素なども吸着していまう可能性あり。他剤まで吸着してしまう?。

血流増加.抗炎症作用
成分
薬理作用
注意したい患者。副作用

メリロートエキス

抗炎症作用、血管透過性亢進抑制作用で痔のうっ血や炎症症状の緩和が期待できる。

副交感神経を遮断する抗アセチルコリン作用あり、目の眼圧を亢進させ緑内障を悪化させる可能性あり。

パラフレボン

抗炎症作用、毛細血管透過性抑制作用で痔の炎症症状の緩和が期待できる。

<タイトルに戻る>

消炎作用(舌下投与)
成分
薬理作用
注意したい患者。副作用

動物静脈血管叢エキス(ヘモリンド舌下錠等)

抗炎症抗浮腫作用、繊維素溶解作用、生体アミン(アドレナリン等)の循環機能調節作用。組織修復作用、

アレルギー体質(蕁麻疹、鼻炎、気管支喘息、食物アレルギーなどの方。まれにアレルギー誘発の可能性あり。0.5%

生 薬
成分
薬理作用
注意したい患者。副作用

サイコ(紫胡)

体温解熱作用、鎮痛作用、うっ血をとる、血圧降下作用、肉芽増殖色素透過性抑制

-

カンゾウ(甘草)

けいれん抑制、解毒作用、疼痛に効果、特有の甘さあり。

腎臓障害、むくみ症、高血圧、心臓疾患、

トウキ(当帰)

鎮静、血管透過性を抑制、駆うっ血、冷え性効果、補血、鎮痛、強壮、抗侵害作用、

-

オウゴン(Scuttllaria root)

解毒作用、消炎、抗アセチルコリン、抗アナフィラキシー作用、

-

カイカク(槐角)

止血作用と消炎作用あり。血便に用いる。

-

ボタンビ(牡丹皮)

抗菌作用、鎮静、駆お血、体温降下、解熱、鎮痛、抗炎症、抗凝血、血小板凝集抑制、利尿、ヒスタミン遊離抑制作用、

-

ダイオウ(大黄)

瀉下薬、健胃剤、清菌作用、

胃腸の衰弱症の人には下痢、腹痛をおこすことあり。衰弱者、月経時の婦人、授乳婦、妊婦、下痢症時

セイヨウトチノミエキス

血管強化、血流促進、鎮痛消炎作用、(独、仏国にて痔疾内服用に用いられている。)

過敏症、胃腸症状、皮膚発疹、

<タイトルに戻る>