|
《空間づくりにアートを活かす》
-ともにつくるプラスアートの試み-
著:池村明生
発行:学芸出版社
定価:2,625円(本体2,500円+税5%)
199p21cm
4-7615-2388-3
  |
公共空間などに見られるパブリックアートは、本当に空間を魅力的にしているだろうか。アーティストの独りよがりになっていないか。計画側から仕掛け、ともにつくることで、建築やまちづくりがめざす空間づくりをサポートし利用する人々に豊かさを提供する「プラスアート」というあり方。その機能や、導入の進め方を示す。
|
<目次>
第1章──建築やランドスケープにかかわるアート
1 三つのアート
街なかのシンボル彫刻
公共空間における芸術作品
空間づくりを支えるアート表現
2 それぞれの特徴
事実と場の力を通じて思いを伝える
芸術作品を集積してまちの価値を高める
場を利用する人々にコミュニケーションを図る
3 アートの選択
忘れてはいけないことを伝え続ける
まちの魅力を維持する
課題を採り込み人々に豊かさを提供する
第2章──プラスアートの機能
1 間をひきしめる
マンションの光庭に浮かぶホワイト・ガーデン
施設のあいだに林立する風のはしら
エントランスホールに点在する川原の石
2 特徴をひきだす
アーチ状の挙式空間を活かすクリスタルシャワー
シティホテルの多面性をひきだすアートパーティション
アーティストロビーに埋め込まれた赤い滝
3 コンセプトをつたえる
地方都市の拠点を示す陶片の庭
商品と企業の原点に光をあてるアート水盤
4 記憶をよびおこす
変容する土地の風景を描くツリーサークル
原風景を蘇らせるレンガ倉庫
5 共感をうながす
地域の夢と技が結集したアートチェアー
プライベートガーデンに据えられたアートオブジェ
住民が育てるアート農園
6 負担をやわらげる
壁や柱に染み込むグリーンベルト
負担なくエレベーターへ誘導するここのつの滝
7 景色をととのえる
換気塔を包み込む光のフィルター
透光不透視のタペストリーガラス
由緒ある街の景観を維持する仮設の路面パネル
第3章──プラスアートの建築・まちづくり
1 依頼から設計へ
プラスアートの特性
プラスアートにかかわるアーティスト
プラスアートの相談
プラスアートの依頼
2 予算化から発注へ
アートの価格
アートの予算
アートの発注形態
アートの契約
3 制作から運用へ
アートの制作調整
アートと関連計画
アートのトラブル
アートの広報普及
アートの未来 |
|