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《曼荼羅都市》
-ヒンドゥー都市の空間理念とその変容-
著:布野修司
発行:京都大学学術出版会
定価:5,250円(本体5,000円+税5%)
444p23cm
4-87698-673-8
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バリの王国の都市として建設されたチャクラヌガラ。中心にメール寺院を置きつつ、南北10づつの(屋敷地)に区画されたその街区構成は、インド的であると同時に、「四行八門」制をとる京都(平安京)に似ている。チャクラヌガラは一体何処から来たのであろうか。この空間構成原理は何に由来するのであろうか?仏教、ヒンドゥー教の宇宙観としての曼陀羅を具体的に表象した都市空間を初めて紹介し、理念と生きられた都市のずれ、理念とその変容について考察することで、アジアの都城の空間計画の真髄を実証的に示した、画期的研究。 |
<目次>
第1章 インド世界の都市
1 古代インドの都市
2 インド都城の理念
3 ヒンドゥー都市の空間構造
4 東南アジアのヒンドゥー都市―インド都城の展開
第2章 マドゥライ
1 マドゥライの都市形成
2 マドゥライの空間構造
3 カーストと棲み分けの構造
4 住居と地区特性
第3章 ジャイプル
1 ジャイプルの都市形成
2 ジャイプルの空間構造
3 ジャイプルの住居と住区構成
4 住区の変容
第4章 チャクラヌガラ
1 ロンボク島とチャクラヌガラ
2 チャクラヌガラの空間構造
3 棲み分けの構造
4 マジャパヒト王国の首都
おわりに |
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《近代世界システムと植民都市》
著:布野修司
発行:京都大学学術出版会
定価:6,195円(本体5,900円+税5%)
658p23cm
4-87698-651-7
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近代の礎をつくったオランダ植民都市の空間編成を復元し、現代へ至る変容の過程を描くことで、近代世界の形成史を視覚的に描き出す。
17‐18世紀、広大な世界を支配したオランダが建設した数多くの植民都市とそのネットワークは、領域的な拡がりとしてもシステムとしても、後の近代世界の礎をつくった。オランダ植民都市の空間編成を復元しそのシステムを再検討しながら、世界の都市・交易拠点のつながりと、それぞれの都市が現代へ至る、変容・転成の過程を生き生きと想起することで、近代世界システムの形成史を視覚的に描き出す。 |
<目次>
序章 植民都市論―全ての都市は植民都市である
(植えつけられた都市;植民都市の機能と形態 ほか);
第1章 近代植民都市の系譜―西欧列強と海外植民地
(近代最初にして「最後」の植民地帝国:ポルトガル;
「新世界」の「征服者」:スペイン ほか);
第2章 近代世界システムの形成―オランダ共和国と海外進出
(オランダ共和国;オランダ東インド会社とオランダ西インド会社 ほか);
第3章 植民都市の形態―オランダ植民都市計画
(オランダ植民都市;オランダの都市計画と建築 ほか);
第4章 植民都市の変容・転成・保全(オランダ植民都市の残滓;オランダ都市の貌ほか) |
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