HP内の目次へ・検索もできます! 数奇の革命-利休と織部の死-

3893号      3897号


京都発大龍堂:メールマガジン通巻3896号

発売2006年1月下旬予定
《数奇の革命》
-利休と織部の死-

著:児島孝
発行:思文閣出版
定価:2,100円(本体2,000円+税5%)
四六・250p
4-7842-1283-3
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桃山時代の茶の湯・数奇の茶は、「茶の湯に習いはない」をキーワードに、あるときは権力と結び、またあるときは権力に抗しながら、当時の生活と文化を短期間に急激に変化させた文化革命とも呼べる変革をになった。千利休と古田織部の死に焦点を当て、今に続く日本文化の成り立ちに決定的な影響を与えた数奇の茶の実像を明らかにする。第5回(1996年)紫式部市民文化賞受賞作。
<目次>
T数奇と風狂のはざまで
利休が説く茶の湯の極意/人と違え、自分と違えて/送及一世一代の茶/利休の手前/新しさと流行/数奇の世界/心を師として/堺に始まった数奇の茶/和歌に数奇を悟る/しきたりを破る/貴賤平等、人は平等/市中の山居/茶道具の一新/わび数奇に傾斜 
U時の流れ
数奇の茶と権力の出会い/密室の効用/名物狩り/名物茶器の争奪/茶の湯の許可制/領地よりも名物茶器/茶の湯におぼれて/茶器高騰、贋作横行
V数奇が走る
信長から秀吉へ/わび数奇へ/わび数奇流行/数奇の建築/利休の珠光発掘/唐物の排除/数奇と器量/禅の借用/なぜ、禅か。/文章作法の変革/中世の終焉
W禅のくびきを脱して
武家進出、町衆後退/器量か、道理か/近世茶の湯へ/武家好み/草庵から書院へ/数奇屋風書院造/書院の茶/数奇の美/景六分に用四分/桃山茶陶/南蛮料理の伝来/会席料理のコース化/民衆の食べ物/抹茶の色も緑に/吸い茶の流行/ふくさとミサ
X芸術思想と権力の衝突
前野家文書「武功夜話」/大徳寺三門の利休木像/関係者に咎めなし/革命の建築/茶の湯と数奇屋平面/民衆文化のシステム化/同志から一転、敵へ/処罰は利休ひとり/織部の死/家康と織部の道理
Y数奇の落日
光悦と宗逹/鷹ヵ峰の光悦村/遠州ときれいさび/書院の数奇屋化/秀忠の警告/数奇の造形の浸透/公家社会の茶の湯/正座の出現/小袖からきものへ/終わりのは始まり/習いの復活/わびの新解釈/文化革命の遺産/禅で茶の湯を説く/儒学が説く茶の湯/利休へ帰れ/利休が復活した時代/道を極める/数奇の茶の変質/歴史の闇の中に
<著者プロフィル>
1935年、京都市生まれ。1958年、同志社大学経済学部卒業。新大阪新聞社学芸部記者などを経て、1963年からフリーライター。主に社史の編纂・執筆にあたる。1995年、『数奇と呼ぶ日本の文化革命−利休、織部の死の裏にひそむ意外な史実』で宇治市主催の紫式部市民文化賞。1997年、「利休はなぜ切腹に追い込まれたか」(久田宗也監修・西村豁通編『京のかくれ話』所収・同朋舎出版)。2004年、『近代日本画、産声のとき−岡倉天心と横山大観、菱田春草』(思文閣出版)



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