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《まちづくり協議会とまちづくり提案》
著:久保光弘
発行:学芸出版社
定価:2,940円(本体2800円+税5%)
A5・256p
4-7615-2369-7
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まちづくり協議会が、地区の意思をまとめ、行政に提案するにはどうすればよいか。地区の範囲はどうすべきか。意思決定の正当性はどう担保しうるか。小さな協議会が叢生し、ハードな市街地整備から景観づくりまで、80余ものまちづくり提案を繰り返した神戸・新長田駅北地区東部の実践から、生きているシステムとしての協議会を考える。 |
<目次>
まえがき
第T部 まちづくりとは何か
第1章 まちづくりと都市計画
1・1 現場から現れた「地区協議会まちづくり」の形
1・2 まちづくりと都市計画との連携
第2章 まちづくりを支援する技術
2・1 協議会に対する行政、コンサルタントの支援
2・2 「まちづくり提案」への計画技術
2・3 協議会での現象をどう理解し、どう対応すべきか
第U部 まちづくり協議会活動の実際
第3章 区画整理の計画決定から始まったまちづくり──2段階都市計画決定方式
3・1 新長田駅北地区東部とは
3・2 新長田駅北地区の土地区画整理事業
第4章 まちづくり協議会活動のプロセス──部分組織から地区のまちづくり組織へ
4・1 まちづくり協議会の性格・しくみ
4・2 まちづくり組織の展開
4・3 まちづくり提案の展開とターニング・ポイント
第5章 まちづくり提案と市街地形成──多階層の提案による漸進的計画策定プロセス
5・1 地域形成の枠組みと協議会活動のプロセス
5・2 条里プランを原型とした市街地の特徴
5・3 市街地整備計画の形成プロセス
5・4 公共施設のデザイン
5・5 市街地整備計画システム
第6章 まちづくり協議会手法による共同建替
──柔軟性と自律性を持つ共同建替適地という考え方
6・1 当地区の住宅再建
6・2 土地利用適地と共同建替適地
6・3 共同建替のプロセス
6・4 市街地再生における共同建替の狙いと評価
6・5 共同建替適地の機能と制度対応
第7章 まちづくり協議会による地域活性化──産業ビジョン提案と地域産業の変動
7・1 内発的な産業ビジョンづくりの目的
7・2 「産業観光計画」の取組み(平成7〜13年)
7・3 地域産業の変動
7・4 「2次・産業観光計画」の取組み(平成13〜16年)
7・5 まちづくり協議会による地域活性化の意義と課題
第8章 景観形成の自律的なルールづくり──いえなみ基準の策定と運用
8・1 一般市街地での景観づくり
8・2 景観形成市民協定「いえなみ基準」の策定プロセス
8・3 「いえなみ基準」の内容と助成支援
8・4 「いえなみ基準」の自主管理・運用
8・5 自律的なルールづくりの機能と制度対応
第9章 まちづくり支援のあり方──ボトムアップのプロセスを実現した条件と要因
9・1 ボトムアップのプロセスをつくった条件
9・2 ボトムアップのプロセスをつくった要因
〈補〉新長田駅北地区東部の人口と世帯の状況
第V部 まちづくりシステムを探る
第10章 複雑系としてまちづくり協議会を捉える
10・1 生きているシステムを読み解く学問―複雑系との出会い
10・2 まちづくり協議会という現象を読み解く
10・3 「部分組織」の重要性
10・4 協議会活動における諸現象
第11章 まちづくりによる市街地整備の体系化をめざして
11・1 従来手法と異なるまちづくり手法の特徴
11・2 まちづくり計画技術の体系化
11・3 まちづくり条例等の重要性
あとがき
参考文献
神戸市地区計画及びまちづくり協定等に関する条例/神戸市都市景観条例(抜粋) |
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