HP内の目次へ・検索もできます!  (岩波ジュニア新書 510)《訪ねてみよう 戦争を学ぶミュージアム・メモリアル》

3480号      3482号


京都発大龍堂:メール マガジン通巻3481号


(岩波ジュニア新書 510)
《訪ねてみよう 戦争を学ぶミュージアム・メモリアル》

著: [記憶と表現]研究会(寺田匡宏+笠原一人)
序文:高橋哲哉
発行:岩波書店
定価:819円(本体 780円 + 税5%)
新書・222p
4-00-500510-1
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沖縄県平和祈念資料館、広島原爆ドーム、知覧特攻平和館、ベトナム戦争メモリアル、ベルリン・ユダヤ博物館など、国内外の戦争にまつわる博物館や資料館、記念碑を紹介するガイドブック。戦後60年を迎えた現在、「戦争の憶」がどのように伝えられているか、その歴史的背景や展示の意図をわかりやすく解説し、若い世代が創造的に過去に関わっていくための方法をガイドする。
[記憶と表現]研究会は、阪神・淡路大震災の記憶表現を中心に、戦争や災害の記憶がどのように表現されているかを研究している。本書は、この研究会の寺田匡宏(国立歴史民俗博物館外来研究員、歴史学・博物館人類学)と笠原一人(京都工芸繊維大学助手、建築史・都市史)の二人が執筆している。
ブックリストや年表など戦争を知るための情報も充実しており、修学旅行や総合学習、平和学習、自由研究の参考図書としても最適。序文は『靖国問題』(ちくま新書)で注目されている高橋哲哉氏。
<目次>
1 沖縄戦の記憶
1-1 沖縄県平和祈念資料館
1-2 平和の礎
1-3 ひめゆり平和祈念資料館
1-4 佐喜真美術館
コラム 暗闇の中で−アブラチガマ/チビチリガマ

2 ヒロシマとナガサキ
2-1 広島平和記念資料館
2-2 広島平和記念公園
2-3 国立広島原爆死没者追悼平和祈念館
2-4 原爆ドームと被爆建物
2-5 長崎原爆資料館
2-6 長崎平和記念公園と原爆遺構
コラム 磨きあげられたエノラ・ゲイ−アメリカ・スミソニアン博物館

3 空襲
3-1 大阪国際平和センター ピースおおさか
3-2 静岡平和資料センター
3-3 東京大空襲・戦災資料センター
3-4 東京都慰霊堂
コラム 日本の空襲被害とミュージアム

4 動員/戦場/加害
4-1 戦没画学生慰霊美術館 無言館
4-2 知覧特攻平和会館
4-3 ナヌムの家 日本軍「慰安婦」歴史観
4-4 丹波マンガン記念館
4-5 大久野島毒ガス資料館
4-6 香月泰男美術館
コラム 時間のない時間−島尾敏雄『死の棘』と奄美の海

5 平和運動のうねり
5-1 原爆の図 丸木美術館
5-2 立命館大学国際平和ミュージアム
5-3 埼玉県平和資料館
5-4 岡まさはる記念 長崎平和資料館
コラム 運動は表現だ!−WAR IS OVER! IF YOU WANT

6 日本とアジア―戦争展示の比較
6-1 靖国神社遊就館
6-2 韓国 独立記念館
6-3 中国人民抗日戦争記念館
6-4 南京大虐殺記念館
6-5 731部隊陳列館
コラム 戦争展示がない「国史」−日本の国立歴史博物館

7 冷戦下の〈戦争〉
7-1 都立第五福竜丸展示館
7-2 ベルリンの壁記念センター/壁博物館
7-3 ベトナム戦争メモリアル
コラム 水爆・ゴジラ・岡本太郎

8 21世紀に〈負〉の記憶をどう伝えるか―世界の試み
8-1 国立アウシュヴィッツ-ビルケナウ収容所ミュージアム
8-2 ベルリン・ユダヤ博物館
8-3 ワシントン・ホロコースト・ミュージアム
8-4 水俣メモリアル
8-5 ワールドトレードセンター跡地再開発
コラム 「見ること」と記憶−少年手塚治虫と神戸・「流氓ユダヤ」

読書案、索引年表、人名索引など
<執筆者プロフィール>
寺田匡宏
1971年生まれ。国立歴史民族博物館外来研究員。歴史学・博物館人類学。共著に『生者と死者のほとり』(人文書院)、『歴史・災害・人間』(上・下)(歴史民俗博物館振興会)ほか。トヨタ財団助成研究グループ[記憶・歴史・表現]フォーラム(2002〜05年)では代表をつとめる。

笠原一人
1970年生まれ。京都工芸繊維大学助手。建築史・都市史。共著に『近代建築史』(昭和堂)、『建築MAP大阪/神戸』(TOTO出版)、『関西のモダニズム建築20選』(淡交社)ほか。[記憶・歴史・表現]フォーラムに参加。



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