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《思想としての日本近代建築》
著:八束はじめ
発行:岩波書店
定価:4,200円(本体4000円+税5%)
20cm631p
4-00-023407-2
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明治以降の近代化過程のなかで、建築を中心とする都市、地域、景観、国土と連なる重層的「空間」はどのように形成され発展してきたのか。近代国家の成立と展開のなかで日本の建築はどのような広がりをもちながら近代化したのか。
膨大な資料を渉猟しつつ、日本の近代建築の展開を、文学や哲学、歴史、批評、社会科学、その他広範な隣接分野における議論と文脈的に関連づけ、日本近代の生成物としての建築・空間をトータルに把握することをめざした建築・空間の思想史的考察。建築が建築外の要因との関わりの中から生じ、それ自体が歴史の要因となりうるものとし、それらが集約されるところに建築の思想を見出す斬新な視点で書かれた本書は、日本近代のもう一つの隠れた精神史を浮彫りにする比類のない労作。 |
<目次>
第1部 国家・歴史・建築(「建築」と「建築史」の誕生;様式空間の力学;ジャンルと様式);
第2部 地方・モダニズム・住宅(発明された風景;「家」から「住宅」へ;モダニズム住宅の誕生 ほか);第3部 政治・国土・空間(実体のない様式;日本の外部と外部の日本;「超国土」へ 他) |
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