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《環境倫理と風土》
_日本的自然観の現代化の視座_
著:亀山純生
発行:大月書店
定価:2,625円(本体2500円+税5%)
20cm251p
4-272-43065-3
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風土的環境倫理こそが、現場に有効、環境倫理は現場にどう役立つか?人間・自然の共生はキレイごと?環境倫理と風土の関係を初めて明らかにし、風土的環境倫理こそが現場に有効との斬新な問題提起をする。日本的自然観・共生理念・自然の権利・風土概念を問い直し、水俣・横浜等の経験から風土・景観が環境倫理の基準にどう影響するかを解明した力作。 |
<目次>
第1章 環境倫理への基礎視角
1 欧米の「環境倫理学」の意義と問題点
2 環境倫理とは何か−その目的と性格
3 環境倫理の基本前提−自然の“内在的価値”の検討を中心に
4 日本的自然観と環境倫理
第2章 “人間と自然の共生”の意味と共生すべき自然
1 “人間と自然の共生”と生物的共生
2 社会的共生理念の意味
3 “人間と自然の共生”の可能な意味
4 共生すべき自然の性格と構造
5 “人間と自然の共生”理念の意義
第3章 「自然の権利」の可能性−「動物の権利」を中心に
1 「動物の権利」論の倫理的難点と理論的意義
2 可能な動物倫理の規範
3 自然の権利の可能性
第4章 風土的環境倫理の骨格と基礎論点
1 風土的環境倫理はなぜ必要か?
2 和辻哲郎の風土論の意義と理論的難点
3 風土とは何か−風土の概念と性格
4 風土の構造と風土の認識・記述の可能性
5 風土的環境倫理の規範と合意への道筋
第5章 合意形成における風土性と景観の意義−風土的環境倫理の展開
1 風土感覚・風土性の共有と地元学
2 風土の共通理解と風土性の共有化のイメージ
3 風土性原則の具体化のテコとしての景観
4 合意形成における風土的景観と意義
第6章 グローバル化時代の風土的環境倫理の射程
1 風土的環境倫理とグローバル環境倫理−環境的正義と生物多様性など
2 日本的自然観の現代化と参照点としての“江戸” 3 風土的環境倫理と現代社会・大都市−まとめに代えて |
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