リアリテ ル・コルビュジエ

762号      766号


京都発大龍堂:メール マガジン通巻764号


≪リアリテ ル・コルビュジエ≫

_「建築の枠組」と「身体の枠組」_
著者:富永譲/監修
企画・編集:ギャラリー・間/
       中村好文・他
発行:TOTO出版
定価:本体価格1,905円+税
302p 26cm
4-88706-206-0
ご購入フォーマットへ!送料をお選び下さい!
今、なぜコルビュジエなのか?
リアルなコルビュジエに接近する6つの視点─それは「建築の枠組」と「身体の枠組」のテーマをとおして大巨匠・ル・コルビュジエと現代を生きる私達との接点を再認識する試みである.
[本書の構成]
・序─富永讓
・ル・コルビュジエという歴史の使用法「言語に絶する空間」を巡って─富永讓
★カラーグラビア:ル・コルビュジエの作品写真・スケッチ・言葉等で構成講演録
・オブジェとしての空間装置─中村好文
・ル・コルビュジエのメディア戦略─鈴木了二
・ル・コルビュジエの光と影、または屋根とピロティについて─鈴木恂
・住宅を構成するもの 住宅が構成するもの−コルビュジエ VS ミース─八束はじめ
・ドミノ・システムの意味─伊東豊雄
・ル・コルビュジエの住宅と建築的散策路─富永讓
[概要]
 ル・コルビュジエ――この近代の巨匠は尽きせぬテキストとして永遠に私たちの現前にあります。21世紀初頭の今、確固たる主張を持ち得ない建築界にあって、その存在はますます大きく立ち現れてきています。しかし、彼自身の、あるいは彼に関するあまりに膨大なテキストを前にして、コルビュジエにどこからアプローチすればよいのか、どこから解釈すればよいのかたじろいでしまうこともあるように思います。
 建築・デザイン専門ギャラリーであるギャラリー・間では、コルビュジエにとっての原点であり、生涯その創作を続けた「住宅」に焦点を当てた展覧会、「住宅のル・コビュジエ−全プロジェクト模型と家具」を2001年4月〜5月に開催しました。これは住宅という身近な距離からこの巨匠を見ることで、リアルなル・コルビュジエにできるかぎり近付こうとする試みでした。
 同時に、コルビュジエがさまざまな創作をとおして何を語っていたのかをテーマに、連続講演会「空間術講座11「建築の枠組」と「身体の枠組」」を行いました。
本書は、6人の建築家が「住宅」を起点としてル・コルビュジエを鮮やかに語った全記録です。
それは、ル・コルビュジエという歴史を、現在を生きる私たちとどうつなげるかといった、リアルな視点の発見です。
[著者略歴]
●富永 讓(Tominaga Yuzuru)建築家
1943年奈良県生まれ。67年東京大学建築学科卒業後、菊竹清訓建築設計事務所。
72年富永譲+フォルムシステム設計研究所設立。73〜79年東京大学助手。現在、日本女子大学、武蔵野美術大学、東京芸術大学非常勤講師。主な著書に『ル・コルビュジエ建築巡礼-12-』(丸善)『近代建築の空間再読』(彰国社)『建築家の住宅論 富永讓』(鹿島出版会)など。

●中村 好文(Nakamura Yoshifumi)建築家
1948年千葉県生まれ。72年武蔵野美術大学建築学科卒業。72〜74年宍道建築設計事務所。75年都立品川職業訓練校木工科で学ぶ。76〜80年吉村順三設計事務所に勤務。81年レミングハウス設立。87年吉岡賞、93年吉田五十八賞特別賞受賞。現在、日本大学居住空間コース教授。主な著書に『ル・コルビュジエ ラ・トゥーレット修道院』(TOTO出版)『ル・コルビュジエ カップ・マルタンの休暇』(TOTO出版)『住宅巡礼』(新潮社)など。

●鈴木了二(Suzuki Ryoji)建築家
1944年東京都生まれ。68年早稲田大学建築学科卒業。68〜73年竹中工務店設計部。71年竹中工務店から槇総合計画事務所へ出向。77年早稲田大学大学院修士課程修了後、fromnow建築計画事務所設立。83年鈴木了二建築計画事務所に改称。現在、早稲田大学教授。97年日本建築学会作品賞受賞。主な著書に『非建築的考察』(筑摩書房)『建築家の住宅論 鈴木了二』(鹿島出版会)など。

●鈴木 恂(Suzuki Makoto)建築家
1935年北海道生まれ。59年早稲田大学建築学科卒業。59〜62年同大学吉阪研究室在籍。
62年同大学大学院修了。64年鈴木恂建築研究所設立。91年鈴木恂+AMSに改称。現在、早稲田大学教授。主な著書に『メキシコ・スケッチ』(丸善)『光の街路』(丸善)『建築家の住宅論 鈴木恂』(鹿島出版会)など。

●八束はじめ(Yatsuka Hajime)建築家
1948年山形県生まれ。72年東京大学都市工学科卒業。78年同大学大学院博士課程中退後、磯崎新アトリエ。85年にユー・ピー・エム創設。主な作品に「白石情報センター」「砥用文化交流センター(進行中)」。主な著書に『ロシア・アヴァンギャルド建築』(INAX出版)『ミースという神話』(彰国社)など。

●伊東豊雄(Ito Toyo)建築家
1941年長野県出身。65年東京大学建築学科卒業。65〜69年菊竹清訓建築設計事務所。
71年URBOT設立。79年伊東豊雄建築設計事務所に改称。84年日本建築家協会新人賞、86年日本建築学会作品賞、90年村野藤吾賞、92年毎日芸術賞、98年芸術選奨文部大臣賞、99年日本芸術院賞など受賞。近作に「せんだいメディアテーク」、近著に『透層する建築』(青土社)など。