《いちばん大事なこと》_養老教授の環境論_

2030号      2033号


京都発大龍堂:通巻2031号

《いちばん大事なこと》
_養老教授の環境論_


著者:養老孟司
発行:集英社
定価:[本体660円+税] 円
18cm198p
4-08-720219-4
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人類が生きのびられるかどうかは、環境問題への取り組み次第なのに、
人間と自然の間には壁が…。今いちばん読まれている著者の、いちば
ん言いたかったこと!初の本格的環境論です。
環境問題の難しさは、まず何が問題なのかが、きちんと説明するのがむつかしいことである。しかし、その重大性は、戦争、経済などとも比較にならない。100年後まで人類がまともに生き延びられるかどうかは、この問題への取り組みにかかっているとさえいえる。だからこそ、環境問題は最大の政治問題なのである。そもそも「人間社会」対「自然環境」という図式が、問題を見えにくくしてきたし、人間が何とか自然をコントロールしようとして失敗をくりかえしてきたのだが、環境問題の歴史だともいえる。
本書は、環境省「21世紀『環の国』づくり会議」の委員を努め、大の虫好きでもある著者による初めての本格的な環境論であり、自然という複雑なシステムとの上手な付き合い方を縦横に論じていく。[本書カバー養老猛司]
<著者プロフィール>
養老猛司(ようろうたけし)
1937年神奈川県鎌倉市生まれ。東京大学医学部卒業、同大学院博士過程修了。95年東京大学医学部教授を退官。北里大学教授。東京大学名誉教授。専門は解剖学。2001年環境省「21世紀『環の国』づくり会議」委員に。著書の『唯脳論』(青土社)『形を読む』(倍風館)『バカの壁』(新潮新書)『養老猛司の<逆さメガネ>』(PHP新書)『からだの見方』(筑摩書房)『身体の文学史』(新潮社)など社会時評から科学論、文学論まで多数におよんでいる。