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2003年11月6日発売・予約受付中!!
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A+U 臨時増刊
《マスターズ・オヴ・ライト》
編集・発行:エーアンドユー
定価:5,800円(本体価格5,524円+税)
A4・424p
4-900211-57-5
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近代の出発点となった思想と感情における変革は、我々の時代の建築形態や建築空間を変えただけではない。形而上学的な存在として人間を捉えると同時に、光に対する新しい感覚も表現しながら、建築がもつ雰囲気や情感をも変容させた。新しい光の概念は科学だけではなく、芸術においても構想された。光の活き活きしたエネルギーは、活動性の、可動性の、反射性のある物体の内部で共鳴し、人間の身体や精神に変化をもたらし、20世紀の建築のパイオニアたちに、人間の知覚の拡大や、現代に精神生活を回復させる手段をもたらしたのであった。[ヘンリィ・プラマー]
上記の文章はヘンリィ・プラマー自身が本書を紹介するために執筆した文章です |
<目次>
■建築家と作品:1902-1979
・フランク・ロイド・ライト/デイナ邸 1902/ユニティ教会 1906
ジョンソン・ワックス本社ビル 1936/ベス・ショロム・シナゴーグ 1954
・ルドルフ・シンドラー/バック邸 1934
・フィリップ・ジョンソン/グラス・ハウス 1949
・ロイド・ライト/ウェイフェアラー礼拝堂 1951
・エーロ・サーリネン/MITクレスギ礼拝堂 1955/クレイマー礼拝堂 1958
ノース・クリスチャン教会 1962/ディア・カンパニー本社 1963
・スキッドモア・オーウィングス&メリル/ベイニック稀覯本・直筆原稿図書館 1963
・ジョセフ・エシェリック/ロマーノ邸 1970
・ピエトロ・ベルスキ/聖マリア大聖堂 1971
・ルイス・カーン/ソーク生物学研究所 1965/ファースト・ユニテリアン教会 1967
キンベル美術館 1972/イェール大学ブリティッシュ・アート・センター 1974
・アーサー・エリクソン/人類学博物館 1976
・チャールズ・レニー・マッキントッシュ/ヒル・ハウス 1904
・アントニオ・ガウディ/カサ・バトリョ 1906
・ルイス・モンクニル/アイメリッチ&アマト工場 1907
・カルロ・スカルパ/オリベッティ・ショウルーム 1958
・オーギュスト・ペレ/ノートル・ダム・デュ・ランシー教会 1923
・ル・コルビュジエ/メゾン・ラ・ロッシュ 1923/ロンシャンのノートル・ダム・
デュ・オー礼拝堂 1955/ラ・トゥーレット修道院 1959
・ルドルフ・シュタイナー/ゲーテアヌム 1928
・フランツ・フエグ/カトリック教会 1966
・ルードヴィッヒ・ミース・ファン・デル・ローエ/ファンズワース邸 1950
・アルド・ヴァン・アイク/ローマ・カトリック教会 1969
・ヘルマン・ヘルツベルハー/セントラール・ベヘーア 1972
・アルネ・ヤコブセン/オーフス市庁舎 1941・ヨーン・ボウ & ヴィルヘルム・ヴォラート/ルイジアナ近代美術館 1958
・ヨーン・ウッツォン/キャン・リス 1972/ベアスヴェド教会 1975
・インガ & ヨハネ・エクスナー/イスレヴ教会 1970/グーク教会 1972
・グンナー・アスプルンド/ウッドランド礼拝堂 ・火葬場 1920、1940
ストックホルム市立図書館 1928/イェーテボリ裁判所 1937
・ペーテル・セルシング/ハーランダ教会 1958/スウェーデン銀行 1976
・シーグルド・レヴェレンツ/キリスト復活の礼拝堂 1925
聖ゲルトルド礼拝堂、聖クヌト礼拝堂 1943/聖ペトリ教会 1966
・クエル・ルンド & ニルス・シュロットゥー/聖ハルヴァル教会 1966
・スヴェール・フェーン/大司教博物館 1979
・エリック・ブリュックマン/キリスト復活の礼拝堂 1940
・アルヴァ・アアルト/マイレア邸 1941/サユナトサロ村役場 1952
国民年金協会 1956/ ヴオクセンニスカ教会 1959/北ユトランド美術館 1973
・カイヤ & ヘイキ・シレン/ヘルシンキ工科大学学生礼拝堂、1957
・アアルノ・ルースヴオリ/タピオラ教会 1965
・ティモ & トゥオモ・スオマライネン/テンペリアウキオ教会 1969
・レイマ・ピエティラ/カレヴァ教会 1966
原註
文献目録 |
<ヘンリィ・プラマー略歴>
1946年 イリノイ州エヴァンストンに生まれる
1970年 ニューヨーク州立大学,美術史学,学士
1973年 マイナー・ホワイトに写真を師事
1975年 マサチューセッツ工科大学,建築学修士
1975年 ボストン建築家協会フランシス・ワード・チャンドラー賞受賞
1976年 グラハム基金研究員
1977年 ニューヨークWBTL事務所での勤務を始める
1981年 イリノイ大学助手
1983年 フランス,ヴェルサイユでの講義を始める
1983年 グラハム基金研究員
1984年 ギリシャ,イタリア,オランダでのワークショップを指導
1987年 イリノイ大学助手
1987年 A+U臨時増刊「光の詩学」出版
1989年 A+U臨時増刊「可能性の住宅」出版
1992年 イリノイ大学教授
1992年 マサチューセッツ工科大学よりローレンス・B・アンダーソン賞受賞
1992年 オレゴン大学にて,光および照明に関するフレデリック・チャールズ・ベイカー特別客員教授となる
1995年 A+U臨時増刊「日本建築における光と影」出版
1996年 アメリカースカンジナビア基金研究員
2000年 シカゴ,アイ・スペース・ギャラリーにて個展「Immanent Light」を開催 |
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