建築へ

1818号      1822号


京都発大龍堂:通巻1820号

《建築へ》

著者:ル・コルビュジェ-ソーニエ
訳者:樋口清
発行:中央公論美術出版社
定価:5,250円(本体5,000円+税)
B5・244p挿図194点
4-8055-0442-0
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本書は1923年に刊行された近代・現代建築理念の不朽のバイブルであり、ル・コルビュジェの30数冊ある著作の中の主著である。
本書によって初めて現代建築の建築概念のパラダイムが大々的に組み替えられ、動く彫刻のモビールや工業生産物である発電タービン、大型汽船やさらには自動車、飛行機などの端整な流体力学的スタイルが、古代のギリシャのパルテノン神殿やルネサンスローマのサン・ピエトロ聖堂の構成やプロポーションとして、建築と同質の問題でその偉容が語られ、やがてそれらが建築の概念領域を決定的に超越してしまうことにより、20世紀芸術としての時代的エポックを規定することになった。まさに本書が出現したことにより、建築はそれ以前と以降に截然と分けられることとになった。
本書の邦訳は過去、2冊刊行されたが、そのいずれもがル・コルビュジェ自身がコラージュしたレイアウトとは程遠い。このたびル・コルビュジェ財団の全面的協力を得て、ほぼオリジナル原本と同じ判型・レイアウト・装丁で流麗な新訳とともに、ル・コルビュジェのエスプリ・センスのままに刊行することになった。
<著者紹介>
〈ル・コルビュジェ〉1887年生まれ。フランスの建築家。画家。
ニューヨーク国連本部、パリ他の都市計画などを担当。1965年没。