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《デンマーク デザインの国》
_豊かな暮らしを創る人と造形_
著者:島崎信
発行:学芸出版社
定価:2,625円(本体2,500円+税)
A5・224p
4-7615-2323-9
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北欧のデザイン王国・デンマークが誇る建築、家具、照明、テーブルウェア。素材に対する敏感さ、ディテールへのこだわりが生む、洗練された美しいデザイン。生活の美学が息づく建築、家具や日用品の名作から、代表的なデザイナーの仕事とデザイン活動を支えるしくみまで、デンマーク・デザインの本質とそれを育む風土に迫る。
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<目次>
Prologue
第1章 質の高い生活
1 質素でも実り多い生活
2 都市のデザイン:コペンハーゲン
・港湾都市としての成り立ち
・平坦な国土
・世界初の歩行者天国
3 福祉先進国の実際
・福祉は女性の社会進出から始まった
・福祉の三原則
・住宅ケアと統合福祉
・自立のための考え方と補助具のデザイン
4 良い家具が生まれる土壌を育てる
・木への愛着
・家具職人を支えるマイスター制度
・マイスターと建築家やデザイナーとのパートナーシップ
・デンパルマネンテの存在
第2章 輝ける時代
1 ヴァイキングの文化
2 近代デザインをリードした50年
・第1期 1930〜45年
・第2期 1945〜65年
・第3期 1965〜80年
第3章 建築のデザイン
1 アメリカ西海岸経由の新しい建築スタイル
・ハンナ&ポール・ケアホルムの自邸
・ルイジアナ美術館
2 アルネ・ヤコブセンによるモダニズム建築
・SASロイヤルホテル
・クランペンボルグのベラヴェスタ
・オーフス市庁舎
3 モダニズム建築への架け橋(20世紀前半)
・グルンドヴィ記念教会
・ファーボウ美術館
4 新古典主義建築(19世紀末〜20世紀)
・コペンハーゲン市庁舎
・コペンハーゲン中央駅
5 コペンハーゲンは塔の町
・ラウンドタワー
・ヴォ・ファルサス教会
・旧証券取引所 |
6 デンマーク建築のルーツ
・ヴァイキングの住居群跡
・ロスキレ大聖堂
・リーベ大聖堂
・クロンボー城
7 多様化するデンマークの建築
・北ユトランド美術館
・トラファルト近代美術館
・バスヴェア教会
・アーケン近代美術館
8 リノベイション―古い建築に新しい血を
・ガメルドック
・アドミラルホテル
・アンデルセンの生家周辺を保存地域に 第4章 日用品のデザイン
1 照明―ルイ・ポールセンとル・クリント
・ルイ・ポールセン社とポール・ヘニングセン
・ル・クリント社
2 陶磁器―ロイヤルコペンハーゲン
3 ガラスウェア―ホルムゴード
4 カトラリー―ジョージ・イェンセン
5 テキスタイル
第5章 家具デザイナーの系譜
デザイナー年表
1 第1世代「パイオニア」
・コーレ・クリント
・オーレ・ヴァンシア
・フィン・ユール
・アルネ・ヤコブセン
・モーエンス・コッホ
・ボーエ・モーエンセン
・ハンス・ウェグナー
・ポール・ケアホルム
2 第2世代「リビング・バックボーン」
・ナンナ・ディッツェル
・ルィ・チューセン&ヨニィ・ソァーセン
・ベアント
・ヴェルナー・パントン
3 第3世代「ニュー・ジェネレーション」
・トム・ステップ
・ハンス・サドレン・ヤコブセン
・カスパー・サルート
Epilogue
おすすめデザイン・スポット
所在地リスト
参考文献/図版出典 |
<著者プロフィール島崎信(しまざき まこと)>
武蔵野美術大学名誉教授
日本インテリア学会副会長。日本フィンランドデザイン協会理事長。
北欧建築デザイン協会副理事長。島崎信事務所代表。
1932年東京生まれ。
1956年東京芸術大学美術学部工芸科図案部卒業。
1959年デンマーク王立芸術アカデミー建築科修了。
1960年デンマーク市インスティチュート・オブ・テクノロジー修了。
1977年より2003年まで武蔵野美術大学教授(工芸工業デザイン学科
インテリアデザイン研究室)を務める。自営の事務所の経営を続 けながら、国内外で駅舎、ホテル、商業空間、住宅などのインテリアデザインや、プロダクト商品のデザインに関わるほか、国内外のデザイン系大学からの招聘で、インテリアデザインについての教鞭をとる。
家具、インテリアデザインに関する展覧会やセミナーの企画も多数手掛け、「近代椅子のデザインの歴史的系譜と人間行動との関係の研究」を進めるなど、多岐に渡って活躍中。著書に『椅子の物語』『一脚の椅子・その背景』など。 |
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