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昨今、建築基準法でシックハウス法が施行された。
しかし、それ以前に我々は考えることがあるのではなかろうか。山々から人々の手が離れ、日本の風土(山、川、海)そしてこころまでもが退廃してしまった。それに気付き多くのNPOが自然の循環をもう一度見直そうと人々が実践している。
我々建築界の人間も日本の木で木造建築を創ることが自然を守ることに繋がる。
先人が培ってきた木造軸組在来工法にはそれなりに理にかなっている。やはり、木造建築には日本の風土で育った木材が良い。日本の風土にあう木造建築を伝承したいものだ。(yy)
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《住宅建築0308》
_日本の木で造ろう!_
編集・発行:建築資料研究社
定価:2,450円(2,333円+税)A4
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<目次>
特集
日本の木で造ろう!
第1章 国産材による家づくりのシステムを再構築する
2003年夏国産材への旅 趙海光
森と住宅の再生 戸塚元雄/鈴木喜一
神楽坂レポート:森から住宅を考える200 3鈴木喜一/末武純子
大阪ドームレポート:10時間で建てた<本物の木の住まい>など 三澤康彦
さいたまスーパーアリーナレポート:地元の木を使うことの意義 松澤靜男
第2章 産地との連繋−それぞれのアプローチ
OnlyOneへの道 泉幸甫
・高知県嶺北地域の杉材でつくる
泰山木の見える家 戸塚元雄建築設計事務所
・くりこまの燻煙杉と地域職人の技でつくる
中佐久間の家 日影良孝建築アトリエ
森・住・そして人 日影良孝
・紀州・山長の構造材とくりこまの長巾剥板でつくる
栗原村の家U 千葉工務店設計事務所
川上と一緒に磨いた家づくりの技術 千葉弘幸
・宮崎諸塚村の木による家づくり
高床のS邸 末武純子
諸塚村と持続可能な家づくり 末武純子
・奥会津オグラで仕入れた材を使う
KowloonHouse 松本直子建築設計事務所
Sora no ie 松本直子建築設計事務所
産地に赴くということ 松本直子
第3章 資料・国産材を知る
これが本当の適材適所 山辺豊彦
木材の乾燥技術を学ぶ 和田善行/野口和弘/武山倫/持井貞城
・私のまちの近くでさがす林産地リスト
長良杉を活かして使う 三澤文子+杉本加代子
住宅と森林の距離を考える−ウッドマイルズという概念 藤原敬+滝口泰弘
・今月の建築主張
地域産の丸太材で公共施設を木造に
黒川哲郎デザインリーグのスケルトンログ構法
地域材活用のための構法−素材と構造と生産の技術 黒川哲郎
郡上八幡総合スポーツセンター「月舟蓋」 黒川哲郎+デザインリーグ
地域の材と風土に根ざすスケルトンログ構法の取組み 黒川哲郎+デザインリーグ
地産地消のスケルトンログ構法スケルトンドミノ構法
−木材資源のエコロジカルな多目的活用
対談:技術と技能が拓く地域材活用 浜宇津正×黒川哲郎
・人と作品
美しが丘3世帯3世代住宅 山下幸助
浜田山の家 田中謙次建築研究所
藤枝の家 龕建築デザイン
・連載
住まいの小さな主役第23回 欲張り家具 納谷建築設計事務所
集合住宅寫眞館第20回 トヨクニハウス 寫眞=斎部功
文=大月敏雄+東京理科大学大月研究室
古民家再生工房の手法第7回 三日月町の家 神家昭雄建築研究室
身近な歴史の再発見第56回 歌舞伎座 文=西和彦 写真=小野吉彦
住まいの玩具箱第44回 住む人の心を表す塀囲いについて考える 小西敏正
住環境の分水嶺第18回 アンカラのゲジェコンド 松下さつき
黎明期の建築家たち第17回 内田祥三−その2 森まゆみ
木の建築塾講演レポート第1回 伝統民家に学ぶエコロジー住宅の奨め 鈴木有
・キャッチボール
・書評上西明
・イベントニュース
・著者設計者写真家の横顔
・編集室 |
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