新・解体工法と積算

1709号      1713号


京都発大龍堂:通巻1711号

『建築物解体工事共通仕様書・同解説 平成18年版』
《新・解体工法と積算》

編集:解体工法研究会
発行:経済調査会
定価:6,090円(本体5800円+税)
26cm351p
4-87437-754-8
ご購入フォーマットへ!送料をお選び下さい!
解体工法の各種工法を紹介し、豊富な実例をあげてわかりやすく積算を解説。2002年に施行された「建設リサイクル法」に伴う建設廃棄物の発生の抑制、再資源化など、解体材の処理と再利用への対応を盛り込む。
◆解体工事の計画、積算、解体材処理・再利用までを詳細に解説し、事例を交えてわかりやすく説明しています。
◆解体工事の際の重要課題の一つである安全管理についても詳しく解説しています。
◆随所に図・表・写真・フローを用いて説明し、読者の皆様が見やすく利用しやすいよう工夫しています。
◆本書は解体工事を発注される方はもとより、計画・積算・工事に携わる方々にもご利用頂けるよう解説しています。
<目次>
第1章
解体の必要性とその沿革
 最近の資料の基づき、解体における調査・研究・単価の変遷についてまとめ、解体工法・工事に関連する略年表を掲載しています。
1.1 概要
1.2 解体工事の現状
1.3 解体の必要性
機能上から/社会・経済性から/耐久性から/環境上から/住宅について
1.4 解体の沿革
鉄筋コンクリート造の解体について/木造その他
1.5 解体工事業の成立と今後
※解体工法・工事に関する略年表
第2章
各種解体工法と機械
 解体工法は実用化しているもの、そうでないもの多種多様です。ここでは実用化している工法について、工法原理・使用機械・工事方法・特徴などの概要を掲載しています。
2.1 概要
2.2 解体工法の分類
2.3 主要解体工法
圧砕工法/ブレーカ工法/カッタ工法/ワイヤソーイング工法/コアボーリング工法/アブレッシブウォータージェット工法/テルミットランス工法/発破工法/転倒工法
2.4 補助的あるいは特殊な解体工法
静的破砕剤/ロックジャッキ工法/パイル破砕機/サーモジェット工法/鉄筋の直接通電加熱工法/コンクリートせん孔機/鉄骨切断機/ガス溶断器/プラズマ切断機/プラズマ(放電衝撃)破砕工法
2.5 その他の解体工法の提案
第3章
解体工事の計画
 解体計画立案のための諸条件、事前計画、各種届出・許可申請、工法選定フロー、準備計画、仮設計画、副産物処理計画等について説明しています。
3.1 概要
3.2 事前調査と届け出
解体建物の調査/現場周辺の調査/搬出・処理調査/届出
3.3 解体工法の選定
建物条件/解体形式/解体機器・工法の種類
3.4 準備作業計画
近隣対策/障害物対策
3.5 仮設計画
足場計画/養生計画
3.6 解体作業計画
3.7 副産物処理計画
副産物の処理/副産物の搬出
第4章
安全対策と環境保全
 安全管理の重要性、労働保険、安全管理組織、危険・災害・騒音・振動・粉じん防止対策について説明しています。
4.1 概要
4.2 安全対策
安全管理の重要性/労働保険/解体現場における安全管理組織/作業設備の安全化と環境条件の保持/危険防止/解体工事用機械による災害防止対策/地下埋設物の事故防止
4.3 環境保全
騒音防止対策/振動防止対策の要領/粉じん防止対策/その他の対策
第5章
各種構造物の解体工法
 全体解体工法、各種解体機械(圧砕機・大型ブレーカ・カッタ・ワイヤソーイング等)による破砕、ブロック解体工法、発破解体工法、地下構造物の解体工法などについて説明しています。発破解体工事では、発破作業における飛散防止の有効手法を紹介しています。
5.1 概要
5.2 各種構造物の解体工法一般
 破砕解体とブロック(部材)解体工法/各種構造物への解体工法の適用性/解体工法の組合せ/作業上の留意事項
5.3 全体解体工法
圧砕機による解体工法/大型ブレーカによる解体工法
5.4 各種解体機器による破砕、ブロック解体工法
 ブレーカによる破砕解体、ブロック解体工法/カッタによる解体/ワイヤソーイングによるブロック解体/ウォータージェット・アブレッシブウォータージェットによる解体/コアボーリングによる解体/テルミットランスによる解体
5.5 発破解体工法
解体計画/施工/防護材の防護効果確認試験/ミニブラスティング
5.6 地下構造物の解体工法
解体と山留/地下室の解体/基礎・耐圧盤の解体/杭の引抜き・解体
5.7 その他の構造物の解体
地下連続壁の解体/土木構造物の解体/原子力施設構造物
第6章
解体工事費の積算
 解体工事費の構成と、共通仮設費・直接工事費に含まれる細目内訳を解説しています。また、解体工事標準歩掛と算出例、各内訳書の書式例も掲載しています。
6.1 概要
6.2 解体工事費の積算
解体工事費の構成/解体工事費の内訳項目
6.3 適用
第7章
鉄筋コンクリート造の解体
 RC造およびSRC造建物等の解体実施例を掲載しています。[圧砕工法・ブレーカ工法5件、特殊解体工法(カッタ工法・油圧くさくび工法他)5件、発破工法5件、RC造煙突の解体例2件]
7.1 概要
7.2 圧砕と大型ブレーカによる解体
 RC造公営住宅の解体/RC造建物地下の解体/敷地に余裕のある建物の解体/地下階のある鉄骨鉄筋コンクリート造建物の解体/RC造建物の地下室の解体
7.3 カッタ工法による解体
7.4 ワイヤソーイング工法による水中構造物の解体
7.5 アブレッシブウォータージェット工法による解体<壁開口切断工事>
7.6 油圧くさび・ブレーカ工法による地中連続壁の解体
7.7 通電剥離工法による解体
7.8 発破工法による解体
 RC造6階建集合住宅の一挙爆破解体/11階建大規模ホテルビルの一挙爆破解体/地下室および基礎の制御爆破による解体/発電設備のタービン・発電機架台の解体/大規模ドッグの解体例
7.9 RC造煙突の解体
第8章
鉄骨造の解体
 鉄骨構造の解体について、手こわし工法、重機解体工法を旧版より更に充実させ、積算項目表を新規掲載しました。また、高さ180mの鉄骨造煙突や高さ73mの鋼製ガズタンクなど、鉄骨構造の解体実施例を全6件掲載しています。
8.1 概要
8.2 鉄骨構造の知識
鋼材の種類/部材の名称/構造形式/構造的分類
8.3 鉄骨構造の解体
 鉄骨構造骨組の解体一般/ガス切断工法(手こわし)/重機カッタ工法(重機併用ガス切断)/再使用を目的にした解体
8.4 鉄骨造の解体実例集
5階建店舗・事務所などの複合ビルの解体/高層事務所ビルの解体/高層ビルの昇降式養生システムによる解体/高さ180mの鉄骨造集合煙突の発破工法による解体/高さ73mの鋼製ガスタンクのジャッキダウンによる解体/火力発電所内ボイラーの解体
8.5 積算
第9章
木造の解体
 木造住宅の手こわし解体、移築解体、副産物の組成分析について事例を用いて詳細に解説しています。また、副産物の再利用・処理費用についての解説と、見積書の例も掲載しています。
9.1 概要
9.2 木構造の知識
軸組構造/枠組壁構造/木質系パネル構法
9.3 手こわし工法
手こわし工法の特徴/手こわし工法の手順(例:軸組構造2階建)
9.4 機械解体工法
手こわし・機械併用分別解体の特徴/手こわし・機械併用分別解体の手順
9.5 特殊な目的による解体
移築解体/部材取り解体
9.6 積算
見積り内訳/廃棄物処理費用/組成分析/建設廃棄物の品目別原単位
9.7 実施例
手こわし工法による事例/手こわし・機械併用分別解体の事例
第10章
解体材の処理と再利用
 「建設リサイクル法」に伴う届出、建設廃棄物の発生抑制・再資源化・再生コンクリート利用の変遷、解体木材リサイクルの動向と再利用例について解説しています。章末には実用化されている再生建設資材の一覧表を添付しています。
10.1 概要
10.2 関連する法律の概要
 再資源化等に関する法律のヒエラルキー/循環型社会形成推進基本法の概要/建設工事に係わる資材の再資源化等に関する法律の概要/国等による環境物品等の調達の推進等に関する法律
10.3 廃棄物の種類
分類
10.4 建設廃棄物の発生量および再資源化量
発生量・再資源化量の実態/主な建設廃棄物の再資源化率の目標
10.5 再生資源資材の評価に関する動向
 建材規格への環境側面の導入に関する指針(案)/再生建設資材に共通する環境側面の評価に関する指針(案)
10.6 コンクリート廃棄物の再利用
 再生骨材の製造/再生骨材の品質/コンクリートの調(配)合/フレッシュコンクリートの性質/固まったコンクリートの性質/適用性/コンクリート塊の再利用に関する近年の取組み/上記以外の利用
10.7 解体木材のリサイクル
 概説/解体木材のリサイクルに係わる動向/解体木材の特性/再使用の例/再生利用の例
10.8 実用に供されている再生建設資材一覧
第11章
解体工事工法の将来
 循環型社会の構築を目指す構築物解体の最新の動向や、予め用途変更・再利用・解体を考慮した設計の解説、解体工事における廃棄物(資材別)の推定発生量、建築物の転用・保存実例を掲載しています。
11.1 概要
11.2 構造物の解体要因と再使用のための対応
11.3 設計当初から模様替えや用途変更を配慮した建物
模様替えや用途変更を考慮した設計/構造別に見た用途変更の可能性
11.4 部位・部材(部品)の再利用を考慮した設計
11.5 構造材料以外の解体による発生量
解体設計に基づく発生量予測/建設廃材の発生量に関する長期予測
11.6 解体の将来動向
 ライフサイクルアセスメントを考慮した解体工法/解体設計に基づいた解体/解体工事の将来動向/解体工事および処理・処分に係わるCO2の発生抑制/解体工事量の予測11.7 解体工事に伴う副産物の発生量の推定方法
構造材料の発生量/構造材料以外の発生量/建設廃材の発生量に関する長期予測
11.8 解体の将来予測
構造工事の将来動向/解体工法の将来動向
11.9 設計当初から解体を考慮した構造物
 設計時に解体を考慮した事項/構造体の要所への前処理しておく方法/構造体のプレハブ化
/解体を考慮した構造物
11.10 構造物の再利用
※建築物の転用・保存の実例 他