鴫 剛 もう一つの眼差し_SHIGI GOH ANOTHER VIEW_

1519号      1523号


京都発大龍堂:メールマガジン通巻1521号

《鴫 剛 もう一つの眼差し》
_SHIGI GOH ANOTHER VIEW_

日時:
2003年4月3日(木)〜5月18日(日)
10:00〜17:00(入館は16:30まで)
休館日:毎週水曜日(但し4月30日(水)は開館
無料観覧日:4月12日(土)、26日(土)、5月10日(土)

場所:国立国際美術館
〒565-0826
大阪府吹田市千里万博公園10-4
TEL:06-6876-2481
観覧料:一般420円(210)円、高校・大学生130円(70)円、
    小・中学生無料
※( ) 内は20名以上の団体料金

主催:国立国際美術館
協賛:(財)ダイキン工業現代美術振興財団
鳴剛が作家活動を始めた1968年当時絵を描くことは否定されていました。
同年の『現代日本美術展』ではキネティック・アートが過大に評価され、あるいは『神戸須磨離宮公園現代彫刻展』には「もの派」の基点となる関根伸夫の《位相─大地》が出現し、「これが芸術か?」と問われることになった1970年『東京ビエンナーレ』の開催前夜という雰囲気がありました。美術界では「絵画は終わった」と盛んに喧伝されていた時代です。
一元的な世界観に支配されやすい日本の美術界に於いて、このような状況下で「絵」を描くことは、同時に作家であることを放棄することをも意味していました。しかしながら鳴は、「写真のように描いたものは絵ではない」と、日本画を学んでいた学生時代に教師から告げられたこの言葉を反語的に捉えて、「写真のように描けば絵ではないものが描ける」という独自な見解を精神的な根幹として「写真を描く行為」を始めます。写真の粒子を、絵具という素材に置き換えること。作家の作為を可能な限り排除し、感光性のフイルム上に光線によって刻印されたイメージを、伝統的な絵画素材によって再現すること。鴫の絵画は、その時代に描くことが許される筈の唯一の命題を掌中に「写真を描いた作品」の制作を始めたのです。
本展では、写真とその写真を描く行為を反復した《絵画M2≫〜《絵画M6≫(1978)という初期作品から、多重露光や映像のプレを素材として写真の視覚に注視した作品、描く対象を都市から自然に移し自然風景が写真の粒子と化した状態をより高精度に再現した作品《無題》シリーズ、さらに私たちモンゴロイドの識別色である「黄色」を画面に取り入れた近年の作品群に至るまで、代表的な作品60点余りによって鳴剛の絵画世界の全体をはじめて本格的に紹介します。
<関連催し>
・対談「現代日本の風景と日本の美術」
講師:鴫剛氏、桑子敏雄氏 (東京工業大学大学院社会理工学研究科教授) 
日時:4月12日(土)午後3時より
場所:当館地階講堂 
 
・作者と語る
講師:鴫 剛氏
日時4月26日(土)午後2時より
場所:当館3階展示場
 
・ギャラリートーク
講師:当館学芸員
日時:5月10日(土)午後2時より
場所:当館3階展示場にて