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第1刷 第41号編集責任者 大崎雅彦


「働け!って言われても」
 障害のある人が地域の中で企業に就職して「働いて」いくには色々な障害があります。もちろん障害のある人自身に問題があるわけではありません。働きたいけれど働けないのは周囲の社会的な事情に問題があるような気がします。
 ハードの問題はもう既に大きな問題ではないと思います。これから更にテクノロジーが進んでいけば移動や言葉・文字のコミュニケーションの問題は解決されていと思います。現在も既にバリアフリー化が進み、移動や情報の障壁は、低くなっています。買物やレジャーを楽しむ上では、障害を感じない場所もあります。
 では何故、障害のある人の一般就労が進まないのか?
障害のある人が地域で「生活」して「就労」するにはその人の幼少の体験や地域の中での社会生活経験が不足していることが原因の一つではあるのですが、大きな問題は周囲・地域がその人を本当の意味で「障害のある人」として受け入れられていないということではないでしょうか。
養護学校から作業所、施設と一般の地域社会から分けられてきた障害のある人が突然一緒に仕事をするのです。「働く」とはどういうことなんのかを知らない、アルバイトも親の手伝いも近所へのお使いも行ったことがない人が仕事を始めるのです。逆に職場の人も大変でしょう。遊んだことも、お使いに来てもらったこともない人と、いきなり一緒に仕事しろと言われても様々な問題がおこると思うのです。
しかし、その「特別」な人は「障害のない人」と普通に「働きたい」「仕事をしたい」と間違いなく思っています。「就労支援」の第一歩は、障害のある本人ばかりが支援されるのではなく、そうした、戸惑いやトラブルが発生するのだということを社会の皆が共有できるようにすることだと思います。大崎雅彦

1、表紙「働け!っていわれても」
2、ピープルファーストに参加して
3、バリアフリーファーム現地だより
4、Movieセレクション
5、満福寺(ほていいち)NAKAJIMA ‘S EYES
6、インテックス大阪に連れて行ってもらって・車を見て
7、ある定時制高校の話
8、あしあと、編集後記
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