エゾハルゼミ

ヒグラシをそのまま小さくしたようなセミです。
模様はヒグラシそっくりですが、緑色がしめる面積が広いように思えます。
雄は腹部が細長く、メスは産卵管がむき出しになっているので、
遠目でも♂♀が判断できます。

鳴き声は言葉ではとても表しにくいです。
図鑑などにはよく 「ミョーキン、ミョーキン、ケケケケケ」と書いてあります。
とにかく、最初聞いたときはカエルみたいな声だと思ったものです(^_^;)
また、僕が確認したところ、一度鳴き終わるごとに場所を変える(鳴き移り)
をすることがわかりました。しかしこれはクマゼミのように別の木に飛んでいく
というのではなく、同じ木をなんとなく移動しているという感じがします。

関東以西では、普通1000メートル以上の山に生息しています。
生息とはそこで脱皮殻が見つかって初めて生息です。
成虫は割と低いところ(標高600mほど)まで移動します。
が、脱皮殻はやはり標高の高いところにしかないことを確認しました。
また、ヒグラシに似て、個体数が場所によって極端に違います。

ブナ、杉など広葉樹にも、針葉樹にも生息しています。
生息期は、5月下旬〜7月中旬頃です。

エゾハルゼミの写真
鳴いている時の♂の様子 2000年07月09日 滋賀県志賀町にて
橙色の腹が鮮やかな♂ 2000年07月09日 滋賀県志賀町にて
腹側から見た♂ 2000年07月09日 滋賀県志賀町にて
枯れ枝に産卵中の♀ 2000年07月09日 滋賀県志賀町にて
♂より腹の短い♀ 2000年07月09日 滋賀県志賀町にて
木の上の方へ歩く♂ 2000年07月09日 滋賀県志賀町にて
エゾハルゼミの交尾 2000年07月10日 作成者の自宅にて
エゾハルゼミの脱皮殻の写真
逆さに付く脱皮殻 1999年7月25日 滋賀県志賀町にて
楢の木に付く脱皮殻 2000年6月18日 滋賀県志賀町にて
湿った幹に垂直に付く脱皮殻 2000年6月18日 滋賀県志賀町にて
エゾハルゼミの鳴き声
独唱(290KB) 1999年06月13日 兵庫県村岡町にて
合唱(220KB) 1999年06月13日 兵庫県村岡町にて
遠くから聞いた大合唱(216KB) 2000年07月09日 滋賀県志賀町にて
わかりやすい声(352KB) 2000年07月09日 滋賀県志賀町にて
悲鳴音(手掴みしたときの声)(162KB) 2000年07月09日 滋賀県志賀町にて
模範的な鳴き声(258KB) 2000年07月09日 滋賀県志賀町にて
誘い鳴き(240KB)(♀が近くにいるとき) 2000年07月10日 作成者の自宅にて
完全単独鳴き(695KB)←一番綺麗です 2000年07月10日 作成者の自宅にて

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