エゾゼミ

日本ではヤエヤマクマゼミ、クマゼミの次くらいにくる大型のセミです。
体長(羽を含まない)は小さいもので4cmほど、大きいもので5cmほど
(管理人が測ったところ)ありますので、クマゼミより多少大きい個体もいます。
なんといってもエゾゼミ類(他にコエゾゼミ、アカエゾゼミ、ヤクシマエゾゼミ等)の特徴
として、胸部にアルファベットの「M」のマーク(マク○ナルドのマークの方が近い)がついています。
その他エゾゼミの特徴として複眼が赤いというのもあります。
羽化したての個体は胸部が金色の粉で覆われ、裏側全体に白い粉がついています。
雄にある腹弁(鳴き声の出るところ)は薄橙色をしています。
また、大きさのほぼ同じアカエゾゼミと見分けるには、まず、エゾゼミの方が黄色っぽいアカエゾゼミ
より黒っぽい色をしていること、羽の紋(黒い部分)が4箇所(ちなみにアカエゾゼミは2箇所、それも
うすくてネズミ色をしている)あることです。鳴き声は一般に「ギーーーーー」で知られています。
みやこ〜には「ギリリリリリリリリリリ・・・・」と聞こえますが(^_^;)
最初に聞いたときは機械が壊れたような音にも聞こえました。
また、寒い地方(北海道、東北地方北部)では平地にもいて、気温が低くて飛べないせいで
雄も雌も関係なく、木を蹴ったらたいてい落ちてきます。
雄は鳴くときに頭を下にすることが多いので、鳴いている時に木を蹴ると地面まで落ちるか、途中まで
急降下してきます。東北北部を除く本州、四国では700m(まだはっきりしていませんが)を超える山
に生息しています。杉、檜、松などの針葉樹を好み、脱皮殻もその周辺で多く見つかります。
生息期は7月中旬〜9月上旬頃(地域によって違いがあります)です。

エゾゼミの写真
管理者の手の平で交尾するエゾゼミ 1997年8月某日 北海道岩見沢市
杉の幹に静止するエゾゼミ(3枚画像) 1999年8月某日 長野県八ヶ岳山麓
細い枝で腹をぐっと曲げて鳴く雄 2000年08月06日 長野県駒ヶ根市
エゾゼミの脱皮殻の写真
葉の裏、枝にぶら下がる脱皮殻 1999年8月某日 長野県八ヶ岳山麓
松の大木につく脱皮殻 2000年08月06日 長野県駒ヶ根市
細い枯れ枝で羽化をした証拠 2000年08月06日 長野県駒ヶ根市
羽化中に蟻などに襲われた個体 2000年08月06日 長野県駒ヶ根市
エゾゼミの鳴き声
単独鳴き(279KB) 1997年8月某日 北海道岩見沢市
悲鳴音(216KB) 2000年08月06日 長野県駒ヶ根市
単独鳴き(367KB)(こっちのほうがお薦めです) 2000年08月06日 長野県駒ヶ根市

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