霜月(十一月)


十月中旬〜十一月中旬まで
 いのこもち
亥の子餅 
(羽二重餅製、こしあん 生柿入り)
茶道では、この霜月に「炉開き(ろびらき)」
という行事が行われます。
この行事の時には、その年にできた新茶が
初めて使われ、そしてお菓子は、
亥の子餅が出されています。
”山もと”では、あずき色をした羽二重餅に
黒ゴマを少々混ぜ、猪子の背模様の様に
作っております。中には、こしあんと
甘く熟れた生柿を包み込んであります。
一つ 300円(注文制) 日持ちは一日です。

十一月中旬〜十二月中旬まで
こころみ餅 
(羽二重餅製、粒あん)
秋も終わりに近づき、今秋に収穫された
作物が店頭に並びだしました。
和菓子で主に使う、
小豆、米(もち米)もこの時期に新しい物が
出回りはじめます。このお菓子は
「今年の小豆や米はどんな調子かな?」
と試しに作ってみて、そして
お客様にも”今年”の味を楽しんでいただく
という意味合いを込めたお菓子です。
ムチムチした羽二重餅で、粒あんを包み
香り豊かな、きな粉をふりかけました。
一つ 180円  日持ちは一日です。

十一月上旬〜十一月中旬まで
里の秋
(外郎生地製 しろあん)
私は小さい頃、柿が大嫌いでした。
「渋柿がある」と聞いていたので
それに当たっては大変。。。。
と思っていたのです。
しかし中学生の時でしたか、
よ〜く熟れた柿を、
たまたま食べさせられたとき・・・・
はまってしまいました。柿の美味しさに。
このお菓子は木守りとして、
木に残された、柿をデザインしたお菓子です。
一つ250円 日持ちは一日です。

十一月上旬〜十一月中旬まで
もみじ山
(きんとん製 粒あん)
朝晩の冷え込みが厳しいほど
紅葉が増し、色鮮やかになると聞いています。
京都嵐山の紅葉はとてもきれいですよ。
渡月橋のバックに、紅葉の山々。
最高のロケーションです。
一つ250円 日持ちは一日です。

十一月上旬〜十一月下旬まで
 おりべまんじゅう
織部饅頭
(上用饅頭製 こしあん)
この季節、茶道の行事に、
”炉開き”という行事があります。
その時には、織部色(挽き茶色)を使った物、
一品を使うことになっています。
道具で織部色が使われててもいいですし、
そしてこのお菓子でも。
茶菓子では、定番のお菓子です。
一つ250円 日持ちは一日です。

十一月中旬〜十一月下旬まで
落ち葉道
(こなし生地製 こしあん)
紅葉が終わると葉が落ち
地面は色とりどりのじゅうたんに、
早代わりします。北白川店の前の道路も
いろんな色の落ち葉でいっぱいです。
そんな落ち葉を、掃除するのは大変ですが、
たまに、「この葉、きれいだなぁ〜」
なんて、拾い上げ眺めてたりしてしまいます。
一つ250円 日持ちは一日です。


九月中旬〜十一月中旬まで
いちょう餅 
(道明寺生地製、粒あん)
秋以外の季節には、
あまり気がつかないのですが
”いちょう”という木は、けっこうあちらこちらに
植えられていますね。
私が車で通る道にもたくさんあって、この季節
季節を感じさせてくれています。
京都大学前、鴨川横、堀川通り、などなど。
あっさり粒あんを道明寺生地で包み
杏の水煮をつけて、氷餅粉をまぶしてあります。
椿餅や、夏の笹結びと同じ材料ですが
銀杏と食べるとまた違った味になります。
この味にはまると、くせになりますよ。
一つ 180円  日持ちは一日です。

−いちご大福−