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1998
体験アートが好評
豊科近代美術館でユニークな作品展
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豊科近代美術館で十一月三日まで「不思議の国・美術館ワンダーランド・みて・ふれて・かなでるアート展」を開いている。
実際に座れる不思議ないすのような作品や、たたいたり、転がしたりして音を出せる作品、写真や映像を使った作品など、観客が参加、経験するタイプの作品約七十点を集めたユニークな展覧会。
原田和男、金沢健一、岩野勝人、かなもりゆうこの三十代〜四十代の作家四人の常に新しいもの、見たこともないような作品を作ることに挑戦してきたアーティストの作品がそろった。
二十三日には、松本盲学校の生徒たちが訪れ、金沢健一さんの作品「音のかけら」の所では、置いてあるバチでたたき、澄んだ音を聞いたり、原田和男さんの鉄の楽器「シデロ・イホス」の所では、転がしたり、回したりして音を出して、その感触を楽しんでいた。
同館では、「今回は若い人たちが多く来館しています。体験できることにとても楽しんでもらっています。」と話し、多くの人に
”不思議の国
”を味わってほしいと呼びかけている。
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----1998年(平成10年〉10月28日 大糸タイムス 朝刊
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ハンティング・アート
MENTAL CHAIR 彫刻家 岩野勝人さん
赤い鋼鉄線で作られた巨大な人体は、いすだ。 いすは座るためだけの道具ではない。権力を象徴したり、安らぎを意味したりもする。ダビンチやピカソ、ル・コルビジェといった大芸術家も好んでいすを作った。
「いすは、座ってもいいし、作品として遠巻きにながめてもいい、二面性のある存在。雰囲気も、座った人物よって大きく変わって、面白い。」「MENTAL
CHAIR」はMENTAL(精神的)な休息を共有する作品として考えた。巨大な人体は、包容力ある守護者。座ると気持ちよく揺れる。
赤い鋼鉄線を自由に使った構造は、三次元空間に描いた人体のドローイング(線画)だ。しかし、岩野さんは芸術性をあまり強調しない。「これを彫刻といえば、見る人はそれ以上感心をもたない。しかし、いすといえば、自分のこととして、座り心地やデザインについて考えてもらえる。」
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岩野さんには現代美術の現状が、難解な解説ばかりが空回りをし、丁寧な「もの作り」がおざなりになってしまったと映る。「愛好家のための現代美術を受け継ぐ必要はない。ものを作るということにリアリティーを感じる新しい領域を見つけたい。」
建築家と一緒になって住宅の設計も始めた。大人や子供など世代の区別なく、時代や空間を共有できるような「もの作り」を。いすはその一歩なのだ。
【写真説明】
作品に座り、くつろぐ 岩野勝人 さん
山盛
英司氏 :朝日新聞
記者
-----1998年(平成10年〉10月23日 朝日新間 朝刊 学芸欄
「ハンティング アート」より転載---
視覚障害者が芸術体験 豊科近代美術館の企画
展示作品に触れて楽しむ会員と視覚障害者の人たち
----1998年(平成10年〉10月23日
市民タイムス 朝刊 ----
触れて楽しむ美術展開催中 豊科・近代美術館
----1998年(平成10年〉10月19日
朝日新間 朝刊 「アルプス」欄 ----
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見て、聞いて、触れてネ「不思議の国」
親子で触れて遊べる野外空間の作品
豊科近代美術館 特別企画を拝見
(美術館は)小さな子どもが二人いて、騒ぐな、触るな、走るななと、見るどころではなかったので、きょうは親子でとても楽しかったです。=上田市、35才主婦。
豊科近代美術館(豊科町)で十一月三日まで開催中の特別企画「美術館ワンダーランド〜みて、ふれて、かなでるアート」展。
同時代の四人のアーティストが ”不思議の国
"の体験空間を演出した。宇宙に浮いているようないすの造形、澄んだ音色を響かせる鉄の楽器・・・。
「見るだけではなく、聴覚、触覚も働かせて親子で楽しめます」と下條周信館長。同館の実験企画をのぞいてみた‥‥。
【写真説明】
座り心地はいかがーユニークないすの造形作品。他
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----1998年(平成10年〉10月18日
中日新間 朝刊 「カメラ アイ」欄 ----
八木で大堰川野外彫刻展
独創的な作品ずらり
丹波地域で創作活動に打ち込んでいる現代美術作家らによる「大堰川野外彫刻展」が、京都府船井郡八木町の大堰川河川敷公園を会場に開かれている。船井郡の作家三人で始めた昨年に続き二回目の今回は、亀岡市や北桑田郡の作家も
加わり、計十二人が独創性あふれる作品を展示している。
同展は、園部町の塚脇淳さん(46)、八木町の杉山雅之さん(38)、瑞穂町の大西治さんの三人が「生活と創作の場である丹波の人たちに作品を見てもらいたい」と昨年秋に初めて開催。今年は三人で「丹波に新しい文化を実行委員会」を結成し、知人の芸術家にも参加を呼びかけたところ、奈良や大阪など他府県の作家を含め、賛同した九人が新たに加わった。
出展されるのは、高さや幅が一メートルを超す大型オブジェ中心の十二点。素材は石や金属、木など多様で、作風もさまざま。環境危機への警告を発するロケットと地球を模した「AONO―2 アラームボール」、鉄板をバーナーで切断し、断面を積み重ねた「火跡」、鉄筋を人の形に溶接した巨大イス「メンタルチェア」など。
同展は十二月十九日まで。入場無料。
----1998年(平成10年〉10月18日
京都新間 朝刊 ----
触れて奏でる芸術 視覚障害者楽しく 豊科近代美術館の企画展
作品で触れて感じる体験を楽しむ視覚障害者ら
----1998年(平成10年〉10月8日
信濃毎日新間 朝刊 ----
ふれて楽しむアート 奇妙な楽器、いすなど展示
----1998年(平成10年〉9月29日
市民タイムス 朝刊 ----
”ふれて、かなでる”ユニーク
アート展 豊科近代美術館であすから
----1998年(平成10年〉9月11日
信濃毎日新間 朝刊 ----
豊科近代美術館12日から体験型企画展
触れて遊ぼう芸術作品
笹井貴光氏 :市民タイムス
記者
----1998年(平成10年〉9月9日 市民タイムス 朝刊 1面
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仮面づくりに挑戦 「三星堆」展の家族づれ 京都市美術館
中国・四川省の三星堆遺跡から出土した巨大仮面など約二百五十点を展示する「中国五000年の謎・三星堆-驚異の仮面王国展」(京都市美術館、朝日新聞社、朝日放送、テレビ朝日、中国国家文物局、四川省、文化庁主催)が開かれている左京区の京都市美術館で二十九日、出土品を模した仮面づくりなどに挑戦する「鋳造ワークショップ」が始まった。
展示されている青銅や金の仮面、立人像などは、大胆なデフォルメなど独白の様式と、高度な銅造法、加工技術が注目を集めている。
「三星堆文明にチャレンジ」と題したワークショップには、家族連れら約五十人が参加。三星堆展のパンフレットなどを手本にしながら、こぶし大の粘土で仮面や人形などをつくり、水で溶いた石こうを上から塗って型を取った。
参加者は、向日市在住の彫刻家岩野勝人さん(36)から「複雑な形は後で切る方法もある」「厚みがあると、金属が冷えたときに表.面にしわができやすい」などのアドバイスを受けながら、型づくりに挑戦。石こうが途中で固まってしまい、首をひねりながらやり直す人も続出し、「苦労してつくったんだね」と、古代の仮面の作者に思いを寄せていた。三十日には、二00度に熱した鉛とスズの合金を.石こうの型に流し込み、作品を完成させる。
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三星堆展は九月六日まで。入館は午前九時ー午後四時半。月曜休館。観覧料は一般千三百円、
高校、大学生九百円、小、中学生五百円。 問い合わせは同美術館(075・771・4107)へ。
【写真説明】
出土品の写真を参考に、粘土で仮面をつくる参加者=左京区の京都市美術館で
----1998年(平成10年〉8月30日
朝日新間 朝刊 ----
特別企画展におおわらわ 豊科近代美術館学芸員 以倉 新さん
----1998年(平成10年〉8月27日
中日新間 朝刊 笑顔 ---
みて・ふれて・かなでるアート展 豊科近代美術館で9月12日より ユニークな4人の作品
----1998年(平成10年〉8月25日
大糸タイムス ----
「美術館ワンダーランド」 豊科近代美術館
発行 カタログ掲載文
阪田小屋 建築家
山隈直人さん 阪田弘一さん
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阪神大震災後、被災地の復興はめざましい。その半画、真新しいプレハブ住宅が立ち並ぶ、つるりとした景観が増えた。そう思っていたら、神戸市長田区で、つくった人々の素直な思いが伝わってくる建築に出合った。
「小屋」は今春、阪田弘一さんが、震災で自宅が全壌した自分の両親のために、山隈直人さんと一緒に建てた。小屋と名付けたのは「丹念につくり込まず、後から手を加えられる気楽さがいい」ためだ。木造2階建て。室内はシンブルでのぴのぴとしている。友人たちが集まれるよう、l階に土間、屋上に約30平方メートルのテラスをつくった。家全体は、小さな穴のあいた白い工業用テントで包んだ。山隈さんは「住む人が楽しくなるような、体で感じる家を建てたかった。」という。
3人のア一ティストも参加した。作品は、透明カプセルのようなふたのついたふろ(岩野勝人さん)、白と緑の色で描かれた引き戸(谷本天志さん)、手作業の風合いを生かした路地の壁と土間(小林常司さん)だ。
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岩野さんは「建築家は頭で考えたコンセプトを現実化するが、ぼくらは感覚をもとに表現する。そんな違いが刺激になった。」と話す。
今世紀は建築と美術が融合した、総合芸術を模索した世紀でもある。震災のがれきの跡から、小さいが確かな総合芸術の芽がまた一つ育ち始めている。
【写真説明】
山隈さん(右)と阪田さん。奥はアート作品の「ふろ」
山盛 英司氏 :朝日新聞
記者
-----1998年(平成10年〉5月10日
朝日新間 朝刊 学芸欄 「ハンティング
アート」より転載---
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美術家仲間と家造りに参加している
岩野 勝人さん
「作家ではなく、クロウトになりたい」
いすやベッドにもなる巨人のような鉄線溶接造型で注目され、昨年、京都市芸術新人賞を受けた彫刻家の岩野さん。これまで作品発表にとどまらず、手塚
治虫の漫画世界を回顧する全国巡回展を仲間とサポートするなど多彩な活動を続けてきたが、いま情熱を注いでいるのが家造り。神戸の建築家の友人が震災で倒壊した両親の家を建て直すというので、友人の美術家二人と一緒に参加しているそうだ。
「ふつう建築に美術家が参加するというと、すでに器があって、そこに装飾として作品を置くという感じでしょう。そうじゃなくて器造りからやろうと。ぼくのように日常的に石や鉄にふれていると、見た目だけでは分からない材料の性質や強度が感覚で分かる。建築家も含めてデザインの人は。基本的に頭で考えますが、ぼくらの皮膚感覚を活かせば、使う人にとってより良いモノができるのではないかと。」
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受け持ったのは、風呂場の色彩計画や浴槽づくりなど。和知町にある元工場のアトリエで風呂ぶたのヒナ型を見せてもらったが、形がなんともユニークだ。浴槽と一体のカプセルになっており、頭の部分は球形の透明樹脂になっている。「これだとふたをしたまま入浴しても外が見える。いわば簡易サウナ。熱を有効に使えるし、空気孔の位置を工夫しているので、のぼせません。」他の美術家は、壁や土間の仕上げ、間仕切りの引き戸のドローイングなどを担当している。
「現代美術はふつうの人にアピールする強さを失っている。その点、建築はまだ社会の中で機能しているし、使い手によってホンモノかどうか試される点でも面白い。ぼくは作家ではなく、ものづくりのクロウトになりたい。家造りはそのためのプロセスです。」完成は二十八日。東京でも家を造る計画があるそうだ。
山中
英之氏 :京都新聞 記者
----1998年(平成10年)3月14日
京都新聞 朝刊 8面 ひと●とき より転載----
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