[ クロフネサプライズ成長記録と過程 ]
 
  No.10 (2013/06/03)  
 オークスに予定通り出走することが出来ました。外枠16番からのスタートでいつも通りのスタートから主導権を取る形で先行しました。ただ、下の写真をご覧になる通り、ゴール板に物見をする形で1コーナーに入り、2コーナーでも外に逃避する走りで鞍上の豊君もハミをきつく掛け想定以上のオーバーペースでレースを進めました。サプライズの若さが出たレース内容で府中の直線坂上で息が上がり馬群に沈んでしましました。 
 
 オークスのレース後に厩舎に帰ってきたときは別段問題なかったのですが、栗東に帰厩してから左前の跛行を見せました。精密検査の結果左第三手根骨の骨折が判明し9か月の診断を受けました。発症当初は場所が場所だけに剥離骨折ではなく板状骨折で一時は競走生活にも影響するかもしれないと思いましたが、その後のレントゲン検査で他の骨には骨折線は見られず戦列復帰も可能と診断されました。
今回の骨折には色々な影響があったと思いますが、事実は事実として受け止め早期治癒するような先進治療を施すことにしました。このまま完治すれば来年には調教も再開できますので、必ず来春前にはターフに戻りファンの皆さんの前で雄姿をお見せいたします。
その時にはまた彼女への応援をお願いしたいと思っています。
クロフネサプライズのページは今までよりも更新は少ないかもしれませんが、彼女の回復状態は不定期に発信していきます。
 
 
 
  No.9 (2013/05/15) 
 
 桜花賞の疲れもすっかり取れ、オークスに向けての1週前と今日の最終追い切りを武豊君鞍上で消化しました。追い切りタイムは予定より早くなってしまいましたが、おおむね想定内のタイムとコンデションでパワーある走りを見せてくれました。クーリングダウンの運動でも落ち着いて他厩舎のスタッフにも好評価の声をかけてもらいました。明日の木曜日の投票後に枠順が発表されますが、桜花賞ではファンの皆さんからの指示もあり1番人気(結果は4着で申し訳なく思います。)で「追われる」立場で出走しました。
今回のオークスでは他の人気馬を「追う」立場になりますが、ゲートが開けば「追われる」展開を考えています。武豊君と一緒に府中の2400mを楽しんでほしいと思います。

 
  No.8 (2013/04/19) 
 
 激戦の桜花賞から1週間、運動から始め疲れを取ることに専念しました。今週から馬場に入れましたが、心配された筋肉痛の影響はなく、徐々に調教のメニューも距離を伸ばしたりしていきます。次走に予定しているオークスに向けて仕上げていきますが、まだ調教を再開した段階ですので早目のキャンタは行わず、来週末から徐々にペースを上げていく予定です。今後の仕上がりにご注目願います。
 
 
  No.7 (2013/04/10) 
 桜花賞後のクロフネサプライズの状態について、若干の筋肉痛は見られましたが許容範囲内で今週一杯は運動のみとして週末から馬場に入れ調教を開始する予定です。
 さて、次走についてですが、獣医の診断結果をもとにレース間隔は必要と考えました。
当初、マイル路線で牡馬相手でもNHKマイルを視野に入れていましたが、レース後のダメージと回復期間を考えオークスに出走することに決めました。
ただ単純に疲れが残るから間隔を空けたオークスに決めたのではなく、2400mで主導権を取れば桜花賞よりも彼女の良さを出してくれると思います。更に、どんな競馬をしてくれるか楽しみも感じています。
距離に不安があるのではとの意見も耳にしますが、桜花賞からオークスへの過去の戦歴を見ても、同じ年齢で牝馬同士の競馬ではさほど心配するほど成績の良し悪しは見られず、むしろ力関係では桜花賞の再戦が記録に残っていました。勿論クラッシクですので各陣営も作戦を練り直して出走してくると思いますが、武豊君とはレース後に桜花賞の反省点を話し、オークスへの出走決定と彼への騎乗依頼をしました。これからは2400m攻略の作戦を練りながら馬体調整と精神的成長を促したいと思います。
出走がオークスに決まった以上はハミを含む馬装具と調教にもさらに工夫をしてレースに挑みます。また、中間の詳しい状況等についても随時発信していきます。
 
 
  No.6 (2013/04/07) 
 第73回桜花賞GⅠ、クロフネサプライズは多くのファンの支持を集めましたが、残念ながら直線坂上あたりから息切れして4着でした。
最終的な単勝オッズは2.8倍、多数のファンの皆さんに支持して頂きながら期待に応えることが出来ず申し訳なく思います。更に、今日の競馬を振り返り自分なりの分析をしたいと思いますので、もう少し日時を頂き後日紹介いたします。
多くのご声援を頂いたことに感謝し、新たな挑戦のスタートを切ります。
ありがとうございました。

 
 No.5 (2013/04/06)
 本番前のクロフネサプライズ、水曜日の追い切り翌日は運動のみ、金曜日はCWコース1周、今日の土曜日もテンションが上がってきたのでCW1周。今朝の体重が鞍共で470k、当日は若干のマイナス体重かもしれません。
今日まですべて順調に調整ができました。いよいよ明日が本番となりましたが、前日発売では1番人気に支持されて、厩舎サイドとしてもありがたく名誉に思っています。
今日は春の嵐で西日本では風雨の天気でしたが、阪神競馬場は思いのほか影響もなく、全競走無事終了しました。今日の競馬で同距離でのレースが2レースありましたが、走破タイムが共に芝1600m1分34秒0でした。上がりの4Fが46秒台で3Fは34秒台、明日の桜花賞の走破タイムを自分なりに予想できましたが、果たしてその結果は・・・?
明日の天気予報は少し低気圧が残るようですが、午後には天気も治まる予報で馬場状態も今日と同じか風の影響でむしろ馬場も乾くかもしれません。
明日の午後3時40分、第73回桜花賞のゲートイン。皆さんのお越しを阪神競馬場でお待ちしています。
 
  No.4 (2013/04/04)
 
 追い切り翌日の木曜日、朝の運動でも馬体に異常なく昨夜の飼葉も残すことなく完食していました。馬体重も462kで追い切り後としては想定内の体重でした。本番までの数日間でもう少し体重も増えると思いますが、当日の計量では若干のマイナスになるかもしれません。マイナス数字を気にされるファンもおられると思いますが、前走より締まっての数字と解釈してください。競走能力に影響はありません。
今日の投票で枠順が7枠13番に決まりましたが、週末の天気予報を見たときに真ん中より外を希望していましたのでこの枠順と数字は歓迎材料です。
当日の馬場入りまで気を抜かず、無事に鞍上の豊君に引き継ぎたいと思います。
 
  
 No.3 (2013/04/03)
 
 最終追い切りも無事消化しました。昨日の雨で馬場状態も悪く坂路はタイムも要する時間帯でしたが、併走馬を先に行かせ単騎で追い切る形で追走し、終いだけ合わせに行ってゴール前で抜け出す調教でした。毎回の追い切りで騎乗してくれている酒井学Jも指示通りの調教を行い、馬場から上がってきて第一声を聞く前に彼の笑顔を確認できました。
因みに、込み合った時間帯後の坂路で 54.4-40.0-26.2-13.1 余裕を感じてのタイムでした。
チューリップ賞のレース後から今日まで、全てスケジュール通りの仕上げが出来たのも彼のおかげと感謝しています。彼の事を陰の功労者と表現されていますが、私はクロフネサプライズ陣営の一人と認識しています。酒井学君ありがとう。
 今日の追い切りまでは正直緊張もしましたが、心地よい緊張感として味わっていました。
無事追い切りも消化し午後の馬体チェックも問題無し。怖いくらい順調に来ましたが、明日の投票と枠順発表を待つところまできました。桜花賞当日までまだまだ気が抜けませんが、心地よい緊張感からワクワクとした気持ちに変化しています。

   
 No.2 (2013/03/27)
 
 一週前の追い切り後の上がり運動中です。今日の動きは併走で坂路に入れましたが、毎回の追い切りに騎乗してくれている酒井学騎手も追い切り後に絶賛の評価をしてくれました。坂路の最後の1ハロンの伸びは他馬を圧倒する動きで、タイムがかかる時間帯でしたが標準以上の動きとタイムを出してくれました。見ていた私もこんなに具合よくていいのかと思ったぐらいです。リズミカルでしっかりとしたスライドに自厩舎の馬ですが見とれたぐらいでした。更に上がり運動でも疲れとか動きの硬さも見せずに厩舎に戻り、報道各紙からの写真撮影にも応えていました。
来週が追い切り本番ですが、オーバーワークにならないように桜花賞を迎えたいと思います。
   
 No.1
 阪神競馬場で行われたチューリップ賞GⅢに優勝したクロフネサプライズ、レース後1週間はじっくりと疲れを癒し、現在はCWコースから坂路コースを併用して調教を再開しています。今回の勝利で今年の大一番、桜花賞に手が届くほどに成長してくれた愛娘ですが、今週末から徐々に本番に向けての調教メニューを消化していきます。
 年末のフリーズレビューではレース後に腰の疲れを感じましたが、今回はそのような症状も見せず、さらに体重減も心配なく着々とスケジュールを消化しています。
 正直、GⅠ競走に手が届きそうな馬を管理したことがなく、色々な人からプレッシャー的な言葉をかけられますが、私自身はむしろ本番までの心地よい緊張感を楽しみたいと思います。
しかし、本番の追い切りでは相当気を使うと思いますが、気を抜くことなく日々の調教を重ねていきます。
その他、クロフネサプライズの日々の状態を随時公開していきます。
  
  2013年3月2日 阪神競馬場 チューリップ賞GⅢ 武 豊 騎手

昨年末のフィリーズレビューで僅差の2着からクロフネサプライズの好走がフロックでないことを証明した勝利でした。
その時の写真集はこちらでご覧いただけます。
 
 2012年10月13日 京都競馬りんどう賞 浜中 俊 騎手
好スタートから逃げ切っての勝利でしたが、この頃からスピードも備わってきたと感じました。
 
 2012年8月25日小倉競馬場 未勝利 浜中 俊騎手
新馬戦では内のもたれ幼い雰囲気を出していましたが、何とか追い込んで優勝しました。