2005/07/25

函館 村岡さん提供

第41回 函館記念(GV) 表彰式

函館記念関係写真 写真提供 川本宏視さん )


 7月24日(日) 第41回 函館記念(GV)芝2000mが函館競馬場で行われ、自厩舎の管理馬「エリモハリアー」が重賞初制覇を成し遂げました。
今回の勝利は2度目の重賞挑戦でのもので、道悪で行われた前哨戦の巴賞からの連勝でした。前回の勝利がフロックと評価され良馬場での真価を問われる競馬でしたが、見事大きな勲章をものにすることができました。
この勝利は騎乗した北村浩平の初重賞制覇でもあり、師弟として優勝することができ喜びも倍増しました。
レース内容についてはスポーツ紙等で紹介されていますので、省略させてもらいますが完璧な騎乗をしたことは事実でした。

今回の日記ではレース内容やコメントなどの紹介ではなく、重賞制覇までの過程を書いてみたいと思います。
まず、巴賞に出走されることになった経緯ですが、巴賞前に阪神で自己条件(3歳上1600万下)の特別、ストークS 芝1600mに出走しました。距離はハリアーにとって短かったのですが、速い流れの追走で戸惑いながらも直線では鋭い差し脚で3着を確保しました。この内容を踏まえ急遽巴賞への参戦を決めました。
一般論として中1週で函館への移動をはさむ出走はきついローテーションと思われます。しかし、この時期の彼の充実した体調と毎年手薄になるレースなので、格上挑戦ではありましたが出走させることにしました。
出走間隔や輸送のことを考え調教を指示しましたので、巴賞出走時の体重が+10kと発表されました。
当日は朝から雨が降り、彼には好条件が重なってきたので密かな期待を持って馬場に送り出し、結果は他馬が道悪で喘いでいるのを尻目にゴール版を先頭で駆け抜けました。そして、今回の函館記念では道悪がフロックでないことを証明する為にも、仕上げに関しては以前よりハードに調教を課し、中間札幌に移動しての仕上げでしたので当日の体重も前回より−10kでした。
当日は6番人気でのスタートでしたが、騎乗した北村浩平はスタートから積極策をとり、直線鮮やかに抜け出して彼自身重賞初制覇を成し遂げました。

この勝利は彼一人のものでなく、前走快勝したときに騎乗した本田騎手に函館記念は浩平でいくと話したところ快く快諾してくれた事と、きついローテーションにもかかわらず指示通りの仕上げをしてくれた厩務員の谷中君らの協力があっての結果と思います。
更に、重賞制覇を私達に届けてくれた重要な要因は馬の出走に関してオーナーの山本敏晴氏が、出走するレースから騎乗する騎手の選択をすべて私に任せてくれたことと思います。
馬も生き物ですから何があるか分かりません。必要がある時にはきつい調教を課したり休養も与えなければなりません。距離が短くても出走させたり、ダート戦での適応を見るために出走させたりもします。そんな時に結果如何に関わらず耳を傾けてくれることが私達現場を預かるものとしてありがたいことです。
オーナーと私たちはお互いを信頼し合い意思の疎通が必要と思います。
今回の重賞制覇はまさにその結果の表れと思いました。

山本敏晴氏、そして関係者の皆さんに改めて感謝を申し上げます。

次走は札幌記念への出走を考えていますが、秋を見据えたそうそうたるメンバーが集結すると思います。
エリモハリアーが北の大地から大きく羽ばたき、夏の主役は勿論、秋の主役としても活躍できるよう頑張りたいと思います。

2005/07/14


 先週の月曜日に行われたアメリカンオークス(GT・ハリウッド競馬場)
栗東・角居厩舎のシーザリオが圧倒的な強さで勝利を収めました。
当日の朝にグリーンチャンネルで放送がありましたが、日本での競馬を見ているような楽勝シーンを見る事ができました。
日本からアメリカへの海外遠征で条件の厳しい中での挑戦でしたが、到着後の様子がJRAのHPで見ることができ、現地での環境にもすぐに慣れ予定通りの調教が行われたことが紹介されていました。
レース内容は外枠からのスタートでしたがスムーズに最初のコーナーを回り、道中は好位をキープしながら自分のペースで競馬を進めていました。3角から自力の手応えで先頭に立ち、直線では押し寄せる他馬を振り切り、海外遠征の不利をものともせず楽勝と評価できる圧勝劇を見せてくれました。
この勝利は彼女の力強さもさることながら、すべてにおいて内国産馬の強さを全世界に証明してくれた瞬間でもあり、世界に通用する強い馬作りを目標に努力を続けてきた日本のホースマンの結果が現れた瞬間でもありました。
今後も彼女に続く内国産馬が世界に挑戦することと思いますが、自厩舎からも諸外国に挑戦ができる馬を育てたいと思いました。
レース後に福永ジョッキーへのインタビューも放送されていましたが、自信を持って騎乗した満足感と達成感がテレビを通じて伝わってきました。
インタビューを受けてる福永ジョッキーの横では、馬場をじっと見つめる角居調教師の様子も写されていましたが、感無量の感じが表情からもうかがうことができました。
ただ、彼のサングラスをした顔が妙に井上陽水に似ていた気がしたのは、余計な詮索だったかもしれません・・・。

 今週の月曜日と火曜日にノーザンホースパーク内臨設会場で行われた「SELECT SALE 2005」に行ってきました。前評判通り今年も活発な取引が行われ、高額価格でのハンマープライスを聞くことができました。
昨年はサンデーサイレンス産駒亡き後、各オーナーや関係者はそれぞれの思いを込めた種牡馬産駒や、ファーストクロップ産駒に活発な取引が行われましたが、今年の取引の中で特に目に付いたのがやはり新種牡馬として上場されたシンボリクリスエス産駒ではないでしょうか。
初日からその産駒に活発な取引が集まり、No68 雄 鹿毛 マストビーラヴドの2005(シンボリクリスエス×マストビーラヴド)が2億1000万円の最高価格で落札されていました。さらにその影響なのか二日目の展示段階から初日以上の人を集めていたのがシンボリクリスエス産駒でした。2日目も活発な取引が行われましたが、2年後のデビューでどの様な結果が現れるのか興味を感じた今回のセレクトセールでした。
 私もオーナーの依頼を受け数回セリに参加することができ、ゴールドアリュール産駒を落札することができました。私自身はオーナーの希望に応えられたと思いますが、ゴールドアリュール産駒には未知数な要素があると感じています。ダートでの成績が優秀な新種牡馬ですが、産駒にはそれぞれの特徴が現れていました。未知数な要素とはダート馬なのか万能な活躍をするのかという意味で、2年後のデビューが更に楽しみになりました。

 先週の日曜日、函館競馬のメインレース「巴賞」で準オープンから挑戦したエリモハリアーが、道悪条件を味方に付け勝利を収めることができました。ジエネラス産駒のセン馬での勝利でしたが、地味な血統とはいえこの勝利で次走は函館記念に挑戦します。ハンデ戦で軽量を生かし道悪にでもなればチャンスが更に膨らみます。
色々な種牡馬産駒がそれぞれの場で活躍することが、競馬の面白さにつながるのではないかと考えています。