南米 (アルゼンチン、ペルー、ブラジル、チリ)
日本の裏側に位置する南米は情熱と太陽の光に満ちあふれた未知の大陸である。今回は、アルゼンチン、ブラジル、ペルー、チリの4ヶ国を旅した全行程48,000km。地球円周の約1.2倍、遠いし 広い。
このギャラリーでは、世界3大滝であるイグアスの滝、世界第二の大河アマゾン川、世界遺産都市クスコ、幻の空中都市マチュピチュを紹介する。
イグアスの滝
イグアスの滝は、ブラジル、アルゼンチン、パラグアイが国境を接し、パラナ川とイグアスの合流点付近にある世界最大の滝である。そのスケールは見るものを圧倒する。特に悪魔の喉笛と呼ばれる大滝の轟音と水煙に体が震え、自然の偉大さを実感させられる。
世界最大の滝イグアス
今年は雨期に雨が少なく滝の水量が少ないとのことで少し迫力に欠ける面があったが、そのかわりいつもは茶褐色の水が写真のように澄んできれいであった。
イグアス最大の滝「悪魔ののどぶえ」虹が美しい
ブラジル側展望台から見た悪魔ののどぶえ。滝の飛沫がすごい
悪魔ののどぶえ
アマゾン
茶褐色の水を湛える世界第二の大河アマゾン川の流れと何処までも続く緑のジャングル、やっぱりアマゾンは秘境である。アマゾン川は、アンデス山脈に源流を発し、ブラジル北部赤道の近くを東流して大西洋に注ぐ。流域面積は705平方キロで世界最大。
アマゾン ネグロ川とソリモンエス川との合流点

水上生活者の家 子供が水に戯れていた 雨期になるとアマゾンは増水し付近の森、牧野は水没する。
乾期になり減水してきたので家畜が帰ってきた。
ネグロ川とソリモンエス川の合流点。黒い水がネグロ川。黒色の水と茶褐色の水が10kmも混じり合わずに流れているのは驚きである。
マナウスの貧民街
マナウスの市場 アマゾン川の大魚が山と積まれている
世界遺産都市クスコ
クスコは、スペイン人が築いたものであるが、建築物の土台にインカ時代の堅牢な石組みが見られる。
インカ帝国がアンデスに君臨した15世紀半ばから1世紀にわたりクスコはその首都として繁栄を極めたが、スペインの侵略により略奪と破壊を受けた。今のクスコはスペイン人の築いたものであるが、建築物の土台にインカ時代の堅牢な石組が見られる。クスコは人口の大多数がインディオである。クスコは標高3,500m空気が薄い。私も軽い高山病にかかったホテルには酸素ボンベが用意されていて、この酸素を吸入するとかなり改善する。コカ茶も良いようである。
アンデス山脈 この山を越えてクスコに入る
世界遺産都市クスコの全景
クスコは人口16万人余り、リマからペルー航空で約1時間アンデス山脈を越えてくる。
サンアグスティン通り
建物の石組み、石畳の路地などインカ時代の面影を色濃く残している
アルパカのセーターなどを売るインディオの女性
アルマス広場
インカ時代には、ワカイバタと呼ばれる神聖な場所であった。インカ最大の祭りインティ.ライミがここで行われる。広場には民芸品を売る店がが多く、インディオの露天商も多い
マチュピチュ
クスコから列車は標高3,700mのクスコ峠をスイッチバックで越え、ウルバンバ川に沿って約3時間マチュピチュ駅に着く。バスに乗り換え九十九折りの急坂を20分。忽然として謎の空中都市が姿を現す。 マチュピチュがいつどのように構築されたのかは謎であるが、インカのアマゾン進出の基地であったのではないかという説が有力である。
空中都市と呼ばれるのは、深い渓谷で、渓谷から見上げてもなにも見えず、宙に浮いているイメージから
幻の空中都市マチュピチュの全景
マチュピチュとはケチュア語で老いた峰を意味し、後方の峰は若い峰を意味するワイナピチュ。遺跡はこの二つの峰をつなぐ尾根上に広がっている。遺跡の総面積は、40万kuに及ぶ。
インカの夢の跡を見つめヤマ。なにを想うのか
クスコから運んでくれた列車。ペルーの汽車にはテロ対策のため必ず警官が乗車しているので安心
マチュピチュの下を流れるウルバンバ川 アマゾンの源流
今回の旅行で一番心配したのは藤森前大統領問題で、反日感情が悪化していると言われるペルーへの旅であったが、現地の人々は概して親切で、また、テロ対策もあって、列車には警官が同乗しており特に危険は感じなかった。藤森前大統領については毀誉褒貶があり彼の業績を評価する人も多いようである。
地球の反対側の大陸であり、遠かったが、イグアスの滝やアマゾンなど南米の大自然に触れるとともにクスコ、マチュピチュなどインカ文明の一端にも触れることが出来,楽しく有意義な旅であった