弟くんの受難3-地獄絵図-

2001/3/10UP

(解説)
 更に可哀想な目に遭ってしまう涼平くんです。
 でもまあ、本番はされてないからヨシとしときましょう(コラコラ)


「涼平、あんた全然配ってくれてないじゃないの!」

 ある夜、布団の中で眠りにつこうとしていた涼平を涼子が襲撃した。
 
布団越しとはいえ、股間の付近に強烈なパンチを食らって男の子は呻き声をあげる。

だがそれだけでは終わらない。

 続いて、電気あんまが炸裂する。

「ちょ、ちょっと……」

 大事な部分がビリビリと振動する。

「や、やめ……ぎゃははははは……やっ……い、息が苦しい……」

 涼子は、電気あんまの為に掴んでいた足の裏をコチョコチョとくすぐったのだ。

 良平の脳裏に嫌な思い出が蘇えって来る。

 必死で股間に神経を集中する。

 あれ以来、くすぐられるとオシッコがしたくて堪らなくなるのだ。

「や、やめ……も、漏れちゃう……」

 そんな弟を姉は馬鹿にしたような目で見る。

「ふん、まだまだ幼稚園児並みなんだから」

 開放された良平はトイレへと走る。

 パジャマまでは到達していないもののブリーフは濡れていた。

(情けない格好だよな)

 洗濯機の前で溜息をつく。

 そして、トボトボと全ての頑強の待つ自分の部屋へと重い足を向けた。



「で、何の話なんだよ姉貴」

「決まってるでしょ、例の足裏マッサージの先生の券よ!」

 恥辱の記憶。

 何度も、おもらしをさせられ、おむつを当てられ、最後にはイカされてしまったという
小学生には絶えがたい悪夢。

「マージンで、がっぽり儲ける筈だったのに〜」

「あんなもん、配れるワケないだろうが!!」

 あの若先生は腕は確かかもしれないが変態である。

 涼平ぐらいの男の子にイタズラして喜ぶような。

 友達を自分と同じ目に遭わせるワケにはいかない。

「俺をダシにして儲けるのはヤメてくれよ」

 このままじゃ、売春だってさせられかねない。

 普通は、姉が春を売って弟がマネージメントするような気もするがこの姉弟では
逆になりかねない。

「ふっ、姉に逆らう生意気な弟は、こうしてやる!」

 涼平は"しまった"と思ったが後の祭りである。

 無理矢理に叩き起こされたので判断力が鈍っていたのかもしれない。

 姉とはいえ、相手は女の子なのだから力任せに抵抗すれば弟が勝つのだろうが
そうはならないのが姉弟関係の怖いところ。

 アッと言う間にパンツを剥ぎ取られてしまう。

「何度も漏らされちゃかなわないから、パンツは没収!」

 こちょ、こちょ、こちょ。

 再度のくすぐり攻撃は再び足の裏から始まった。

 わきの下、腹、そして股間・・・

 だが、涼平は簡単には笑わない。

 痩せ我慢しているのだ。

「丸出しで偉そうに!」

 ひくひくしているその部分を指でぱちんと弾く。 

 それがきっかけとなって涼子の中に新しい戦術が生まれた。

 攻撃目標は、お尻の双丘に変更される。

「涼平く〜ん、この前は、い〜ぱいおもらししてたねえ」

 思い出したくない記憶。

 でも体はしっかりと記憶している。

 ムクムクと大きくなってくる。

「ば〜か、実の姉にケツをイジられて大きくしてんじゃないわよ。変態少年」

「あ、姉貴の馬鹿野郎」

 涼平は、親に聞こえないように小声で悪態をつくと泣きながらトイレへ掛け込んで、
嗚咽を上げながら後始末をした。



 数日後、涼平は5人の友達を連れて件の診療所の前に立っていた。

 頭の中には、すまないという気持ちが一杯に詰まっている。
 でも、連夜に渡って攻撃され、恥ずかしい写真を撮影され、脅されると流石に
折れるのも仕方が無い。

 引率者の心のうちを知りようもない5人は一様にうきうきしながらはしゃいでいる。

「俺、足裏マッサージなんて初めてだよ」
「なあ、本当にタダでいいのか?」
「楽しみだなあ」

 涼平は、ハハハと精一杯の作り笑顔で笑った。


 
「やあ、待ってたよ」

 涼平が一番顔を見たくない若い男の先生は、嬉しくて仕方が無いという表情で
6人を迎え入れる。

「よろしくお願いします」

 男の子達は声を揃えてペコリと頭を下げる。

「やっぱり男の子の発する"気"ってのはいいねえ」

「"気"ですか?」

「うん、気功術とかって訊いた事あるだろ?全ての生き物は"気"を発してるんだけど、
小学生ぐらいの男の子の気が一番強いんだよ」

 先生は、中国医学の先生らしいことを言い立てる。

「へえ〜」

 涼平以外は感心したように訊いている。

「じゃあ、体操服用意しておいたから着替えてくれる?」

 6人は、部屋の隅に用意された体操服を広げて一瞬顔を見合わせる。

 白いシャツに、紺色のトレパン。

 別に何の変哲も無い男の子向きの体操服だ。

 だが、彼等の通う小学校では、男子が白いトレパン、女子が紺色のトレパンなのだ。

 いくら前にチャックが付いていても何だか女装するような気がする。

 それでも、用意されている以上は着ないワケにいかない。

 6人の男の子達は、下半身にくすぐったさを感じながら診察台に一列に座る。

「それじゃ、痛くても我慢してね」

 先生は、そう言ってマッサージを開始した。

 それは、ちょっと異様にも思える光景だった。

 一列に並んで、スラリと伸ばされた少年達の足の裏を白衣の男が触る度に
呻き声が響く。

 どことなく、怪しい人体実験を連想させた。

「よし、じゃあちょっと休憩してから次の工程をやるからね」

 30分ぐらいして、先生は6人に白湯を薦めた。

 前回と同じだ。

 気のせいか少ししょっぱい。

「あ、涼平くんは2回目だからちょっと別室に来てね」



「先生、またおもらしさせられるんですか?」

 涼平は、小声で情けなさそうに訊ねた。

「大丈夫、今度は人数が多いからおむつまではやらないよ。だから着替えてもらったんだ」

 やっぱり。

 予想はしていたがやはり情けないことをさせられるのは気が重い。

 前回よりはマシという思いと、友達と一緒という想いがせめてもの慰めである。

「ああ、君は漏らさなくてもいいよ。ちょっと細工するから」

 嫌な予感がする。

「涼平くんは良い子だよ。お姉ちゃんの言った通りに我慢強いしね。
だからご褒美をあげることにしたんだよ」

 嫌な予感は、どんどんと膨らんでいく。

「だから、ズボンとパンツ脱いでね」

 的中!

「あの…僕、そういうのはちょっと…それに14歳以下は同意の上でも…」

 涼平は"逃げ"の体制に入る。

「大丈夫よ。そこまでヤバイことはさせないわよ」

 窓越しに声を掛けた人物を救世主と呼ぶか、悪魔と呼ぶのかは判断に困る。

 何故なら、両手にシッカリとデジタルビデオを抱えていたからだ。

「ね、姉ちゃん…で、それは?」

「ああ、ネット通販で画像を売ろうかと思って」

「そういう逮捕されるようなことは止めろ!」

「大丈夫よ。未成年は何をやっても許されるの」

 先生が喧嘩を仲裁する。

「そろそろ、本題に入ってもいいかな?何だったら涼子くんが嵌めてあげてもいいから」

「はーい!」

 ズルっと紺色のトレパンと白いブリーフが一緒に引き降ろされる。

 キュっと皮製の小さなベルトが大事な部分に締められる。

 微かに重さを感じて見てみると小さな錠前が付いている。

「こ、これは?」

「コックニッパーって言ってね、男の子が漏らさないように女王様がとかが使う道具よ。
あんたの場合大きくなってないから余計に辛いかもね」

「は、外してよ〜」

「ダメよ」

 何もしていなくても尿意が近くなって大きくなっていく。

 加えて、皮の感触が少年を興奮させる。

「さ、お友達が待ってるからね」

 しぶしぶ、上からパンツとトレパンを履くと諦めて歩き始める。

 涼子は流石について来ない。



 6人の少年に取ってそれは地獄絵図だった。

 足の裏をチョンと触られるだけでも、くすぐったさが込み上げて来る。

「と、トイ……」

 1人の少年の言葉は最後まで続かなかった。

 その前に既に手遅れ。

 トレパンの股間からポタポタと薄黄色の液体が零れ落ちる。

 だが、仲間は誰もそれを笑えない。

 一種の安堵感が広がると次々に漏らし始めたからだ。

 良平だけが苦しそうな顔で耐えている。

 部屋中が変声期を迎えていない男の子に特有の黄色い笑い声で満たされていく中、
彼だけが笑うこともできずに苦悶の表情で脂汗を掻いている。

 6人が共有していた地獄絵図はいつの間にか1人だけのものになった。



「へへへ……」

 良平以外の男の子達はお互いを見詰めて照れ臭そうに笑っている。

 その姿を見ている先生は本当に幸せそうだ。

 何度も何度もお漏らしをさせられて彼らの履いて来たパンツはグチャグチャに
なってしまった。

 その代わりに、おむつを履かされたのだ。

 もう恥ずかしいなんて感情は消えている。

「俺さあ、おもらしなんかしたのって幼稚園以来だよ」
「ウソつけ!2年の時に保健室でパンツ借りて帰った癖に」
「こいつなんか3年まで寝ションベンしてたんだぜ」
「それをいうなら……」

 おむつ姿でそんな異様な会話に花を咲かせている。

 おむつの上から履いたズボンは、ちょっぴり膨らみを持っている。

 他人に気付かれたらと思うと少しドキドキする。

 普通なら耐えられないような恥辱も5人という人数が笑いに変えてしまう。

「それじゃ車に気を付けて帰るんだよ。お漏らししたくなったらいつでも
くすぐってあげるからね」

「は〜い、また来ます。じゃあ涼平のことよろしくお願いします」

 男の子達は、濡れたパンツを入れたビニール袋を振り回しながら帰って行った。

 一人になれば顔が真っ赤になるのだろうが、今はまだ笑顔だ。



 涼平は、グッタリとしていた。

 診察台に横になって伸びている。

 いつの間にか涼子が傍らに立っていた。

 そして先生から小さな鍵を受け取るとカチリと開放してやる。

 起き上がる気力も残っていない少年の股間にはもう排泄をコントロールするだけの
能力は残されていない。

 まるでコップの水を零したような有り様だった。

「元気なくなっちゃったね。思いっきり笑った方がいいよ」

 先生は、そう言ってネコじゃらしを取り出した。
 

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