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<TITLE>食用蛙顛末記</TITLE>
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<TABLE>
  
    <tr>
      <td><B><FONT size="+2">『食用ガエル顛末記』</FONT></B>
      <HR><FONT size="+1"><BR>
      　正式名称ウシガエル。体長約２０センチ。<BR>
      　世界最大のカエルは西アフリカ産のゴリアスガエルで約３０センチらしいか<BR>
      らかなりの大型種である。<BR>
      　元々はロッキー山脈の原産で日本には大正期に入ってきたものらしい。<BR>
      　道理で『食用ガエル』なんて本人（本蛙？）が聞いたら気を悪くしそうな<BR>
      名前が浸透しているわけである。<BR>
      　今でも養殖している業者がいるのかどうかは知れないがかつては輸出した<BR>
      程のブームがあり、かの外来動物の代表であるアメリカザリガニもその餌とし<BR>
      て輸入されたものである。<BR>
      　解剖して胃を解析したら確かにハサミが数本出てきた。<BR>
      　そう、私はかつてあの巨大なウシガエルを解剖したことがある。<BR>
      　高校の自然科学部での出来事である。<BR>
      　この話をすると大抵の人は『酷い！』と言う。<BR>
      　この話は如何にも作り事っぽいが本当である。<BR>
      　何となく、記録しておきたくなったので書くことにした。<BR>
      <BR>
      　きっかけは忘れた。<BR>
      　だが、カエルの解剖をやろうと話が決まった。<BR>
      　入るだけで病気になりそうなどぶ川に５人程の高校生男子が網を持ってザブ<BR>
      ザブと突入し数時間も掛かって、３匹のウシガエルをゲットした。<BR>
      　……捕まえるのは比較的簡単だったのだが、持参したバケツから簡単に逃走<BR>
      されたので、それを押さえるのに手間が掛かったのだ。<BR>
      　約２４時間後には１匹に減っていたのだが、重石が落ちていたので共食いし<BR>
      たワケではなさそうである。<BR>
      　いざ、生き物を解剖するとなると……気持ち悪い。<BR>
      　我々は別に解剖学部の学生ではない。<BR>
      　ただの高校の科学部に過ぎない。<BR>
      　言い忘れたが、うちの高校は新設２年目で科学部のメンバーは全員が１年で<BR>
      ある。<BR>
      　しかも、元科学部が誰もいないという素人集団だったのだ。<BR>
      　最初の難関はクロロフォルムの用意が間に合わなかったことである。<BR>
      　我々は漫画のような手段を用いることにした。<BR>
      　金槌で頭を思いっきり叩いて気絶させるのだ。<BR>
      　成功。<BR>
      　この隙に解剖を開始する。<BR>
      　眼前に広がるスプラッタな光景だが、どぶ臭くて堪らない。<BR>
      　気持ちが悪いよりも、汚いという感覚の方が強い。<BR>
      　それでも、ひとつの生命を犠牲にしているという使命感から黙々と解剖を進<BR>
      めていく。<BR>
      　ある先生が『好物』というので譲ることになっているので中止することはで<BR>
      きない。<BR>
      　ある程度、解剖が進んだ段階で顧問の先生が『反射の実験』をやろうと言い<BR>
      始めた。<BR>
      　脳を取ってしまっても体は刺激に反応するというアレである。<BR>
      　裁縫用の断ち鋏でジョキジョキと頭部が切り取られる。<BR>
      　本来はビーカーやフラスコに温度計を固定する為のスタンドに頭の無い蛙を<BR>
      吊るす。<BR>
      　薄めた酢酸ナントカを脱脂綿に染み込ませて足をペタペタとする。<BR>
      　ひくひくと僅かに反応する。<BR>
      　が、悲劇は直後に起こった。<BR>
      「うーん、反応が鈍いかな？」<BR>
      　調子に乗った約１名（私ではない、当時の科学部の面子を知る人なら誰か即<BR>
      分かる筈の人物が犯人）が、事もあろうに『濃縮した原液』をぶっかけたのだ。<BR>
      　蛙は激しく反応し、スタンドから外れた。<BR>
      　そして……<BR>
      　首の無い巨大なカエルが内臓をズルズルと引き摺りながらビョンビョンと跳<BR>
      ね回る。<BR>
      　思わず、吐き気を催すような地獄の光景であり、それでいて笑うしかない光<BR>
      景でもあった。<BR>
      　最大の不幸は、ソレが廊下に飛び出したことだろう。<BR>
      　そして、ちょうど部活を終えたバトミントン部（だったと思う）の女子の集<BR>
      団がそこにいたこと。<BR>
      　その後、モノは何も知らない先生の胃袋に収まったらしい。<BR>
      　余った残骸は手厚く供養したのだが、（校庭の隅に埋めてアイスの棒を建て<BR>
      た）顧問の先生が一部始終を記録した筈のスライド写真は遂に誰も見ることが<BR>
      なかったのである。<BR>
      <BR>
      </FONT>
      </tr>
  
</table>
</CENTER>
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