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<TITLE>食堂車の想い出又は無意味な旅行について</TITLE>
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<TABLE>
  
    <tr>
      <td>
      <P><FONT size="+1"><B><FONT size="+2">『食堂車の想い出</FONT><FONT size="+1">又は</FONT><FONT size="+2">無意味な旅行について』</FONT></B></FONT>
      </P>
      <HR>
      　<FONT size="+1"> 何気に飯を食いに入ったカレー屋で、食堂車の話をした。<BR>
      <BR>
      　別に、その店の廊下が狭くて食堂車を連想したとかそういうことではない。<BR>
      <BR>
      　ただ単に、何となく思い出したのである。<BR>
      <BR>
      　新幹線の食堂車というのは既に姿を消してしまっている。<BR>
      <BR>
      　あれだけ車内販売で、弁当やら缶コーヒーやらを売れば当然なような気がする。<BR>
      <BR>
      　私の旅行は旅行だと認めて貰えない場合が多い。<BR>
      <BR>
      　新幹線で新大阪、博多間を往復する時には指定席に乗るようにしている。<BR>
      <BR>
      　その上で、食堂車にコーヒー一杯で延々と居続けるのだ。<BR>
      <BR>
      　私が『ささやかな贅沢』として新幹線の食堂車の話をしたら、<BR>
      『そうだよな、車内販売で買った方が安いもんな』<BR>
      と混ぜっ返されて最後までしゃべらせてもらえなかったことがあった。<BR>
      <BR>
      　違う。全然違う。<BR>
      <BR>
      　私は指定席を買って席を確保した上で、食堂車にも席を確保するのである。<BR>
      <BR>
      　つまり１人にして２人分の席を確保するというこの贅沢！<BR>
      <BR>
      　この所業を語ると呆れる友人も多い。<BR>
      <BR>
      　だが、注意が必要だ。<BR>
      <BR>
      　広島辺りで、席をチェックしに戻ると勝手に座っているオッサンがいることがある。<BR>
      <BR>
      　場所が広島なのにも大きな意味は無い。<BR>
      <BR>
      　その頃になると何となく飽きて来て、歩きたくなるのだ。<BR>
      <BR>
      　車掌さんの権力を借りてオッサンを追い出すと、再び食堂車に戻る。<BR>
      <BR>
      　「嫌な奴」と友人は言った。<BR>
      <BR>
      　だが、料金も払わずに不当に席を占拠したオッサンと<BR>
      ＪＲに対し、コーヒ代を余計に支払うという追加的収入をもたらした私とどちらが良い客であると言えるのだろうか？<BR>
      <BR>
      　……考えて見れば、オッサンが立ってようと座ってようとＪＲの収入は変化しないだろうし、<BR>
      むしろ私が食堂車に座りつづけることによって、客の回転率が悪くなり、損害を与えているのかもしれない。<BR>
      <BR>
      　という訳で、文庫本の中の警部さんが時刻表とにらめっこして事件を解決して、<BR>
      是非とも電車が適当にやって来て適当に走り去るというインドで活躍して欲しいもんだと<BR>
      ヒネくれたことを考えていると博多駅に到着する。<BR>
      <BR>
      　私は約１０回ぐらいは博多に行ったことがある。<BR>
      <BR>
      　だが、駅の周囲すら知らない。<BR>
      <BR>
      　駅ビルで明太子を土産に買うと、自販機に向かう。<BR>
      <BR>
      　別に博多にも福岡にも興味が無い。<BR>
      <BR>
      　単に『電車に乗る』という目的の為にここまで来たのだから。<BR>
      <BR>
      　同じことは、長崎駅や西鹿児島駅にも言える。<BR>
      <BR>
      　そこへ行く目的は単に寝台特急の終着駅だからに過ぎない。<BR>
      <BR>
      　でも、青森や函館には行かない。<BR>
      <BR>
      　流石に大阪からだと料金が高いから。<BR>
      <BR>
      　まあ、乗り換えの関係で行ったことはあるんだけど。<BR>
      <BR>
      　北海道にも無意味に何回も行った。<BR>
      <BR>
      　道内のＪＲの全線走破をやったこともある。<BR>
      <BR>
      　乗り放題切符を買っちゃったもんで。<BR>
      <BR>
      　しかし、時計台ぐらいしか覚えていない。<BR>
      <BR>
      　アルバムを見ると適当にウロウロしてたようなのだが、あまり記憶に無い。<BR>
      <BR>
      　少なくとも、クラーク先生には会っていない。<BR>
      <BR>
      　記憶に残っているのは、夜になると窓の外が本当に真っ暗で怖かったということ。<BR>
      <BR>
      　気が付かない間に、死んじゃってて永遠に何処にも着かないんじゃないかと何度も思った。<BR>
      <BR>
      　駅の間隔も３０分ぐらい平気で空いちゃうし。<BR>
      <BR>
      　沖縄はもっと凄かった。<BR>
      <BR>
      　考えて見れば沖縄の土を踏んでいない！<BR>
      <BR>
      　大阪の南港からフェリーで沖縄へと向かった私であったが、<BR>
      あまりに長い船旅に嫌気が差し、到着するとタクシーで空港へと直行し、伊丹空港まで帰って来ました。<BR>
      <BR>
      　最近は予算が無いので、睡眠と言う交通手段でアチコチ旅行しますが、いつもぼーっと電車に乗ってます。<BR>
      <BR>
      　蒸気機関車でアンドロメダ終着駅まで行っても、そのまま帰ってきたので私の少年の日は終わらなかったようです。<BR>
      <BR>
      　多分。<BR>
      <BR>
      </FONT>
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      </tr>
  
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