
DiDi外観 |
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日本人にとってカレーとは、最も人気のある
家庭料理のひとつである。簡単で、安上がりで、なによりうまい。子供から大人まで大好きなカレーは、本当に偉大な料理だ。
しかし、これが一旦外へ食べに行くとなると、「うまいカレー」の定義は人それぞれ大きく違ってくる。家で食べているような、どろどろで甘めのルウを求める人もいれば、数十種の香辛料をブレンドした、本場インドの香り高い味を求める人もいる。これから紹介するDiDiは、まさに後者のような人にふさわしい店だ。
もっとも、この店はインドカレーだけではない。
セットメニューを見ただけでも、タイカレーセット、ラザニアセットなど、インドだけにこだわっているわけでもなければ、カレーだけを置いているのでもないようだ。つまり、無国籍料理なのである。平日のみのランチでは、毎日違う国籍の料理が味わえるという。
今回の獲物はカレーセット(チキンカレー)だ。
スープのようにさらさらで、コクがないようであるような、あの飄々として不可解な姿。「これぞインドカレー!」を絵に描いたようなカレーが出てきた。口に入れると、辛さはさほどでもない。香辛料もきつすぎず、食べやすい。ご飯も美味しく、十分に合格点である。
しかし、サラダがあまりにすくなすぎる。セットを頼んだのに、ぜんぜんお得感がしない。そのうえドリンクも付かないし、デザートもなし。900円だしてこれだけなら、セットと呼ぶ必要もないし、わざわざ遠くから食べに行くほどの価値はない、と言わねばならない。例えば河原町から行くとしても、市バスで往復440円かかるのだから、合計1340円の出費となってしまう。これだけ出せば、河原町でいくらでも他にうまいものが食えるのだ(下の「値段」の評価は、あくまで料理と値段の比較だけで星をつけています)。
そう、DiDiの致命的なハンデは、その立地条件にある。叡山電車、元田中駅そば・・・・・・京都に住んでいるわたしでも、まさに
「どこや、それ?」なのである。この店がもし四条にあったとしたら、おそらくわたしは、一も二もなく褒めちぎっていたに違いない。それほどうまいカレーを出すのだ。だが、実際はそんなに辺鄙な場所にある。本当に本当に
惜しい。もし繁華街からの客をもっと呼びたいならば、それなりの工夫が必要だろう。デザート、ドリンク、何でもよい。900円のメニューなら、1340円以上のお得感を客に与えること。これがDiDiに課された最低限の使命である。
もう一つ、書いておくべきことがある。写真で見てもわかる通りの、
オープンな店構えのことだ。
世にあるカレー屋のなかには、なにをどう勘違いしたものか、恐ろしく気どった店が少なくない。多種の香辛料で
臭いとしか言いようのない代物を、美しいテーブル、綺麗な食器、高い料金で
「いただく」ような店のことだ。「本場仕込み」というふれこみを楯に、あたかも、「カレー=家庭料理」という日本独自の公式をくつがえしてやろうとでも言いたげな態度である。
しかしそれをするには、カレーはあまりに日本の食卓になじみすぎた。カレーは良くも悪くも手頃でなくてはならないのである。そしてなにより、楽しくなければならない。少なくとも、給食を経験したことのある多くの日本人にとっては。
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味
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★★★★★★★★☆☆
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ボリューム
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★★★★★★
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雰囲気
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★★★★★★★★
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サービス
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★★★★★★
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料金
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★★★★★★★
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総合
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35点
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交通
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★★★
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管理人
利用率
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★★
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その点DiDiは心得たものである。
店には少しも気どったところがなく、とても入りやすい。全体的な雰囲気は明らかに若者向けなのだが、わたしが行った日には、買い物帰りのようなおばちゃん三人組が、うだうだとダベりながらカレーを食べていた。これぞまさに、家庭料理を食すにふさわしい風景ではないか!
これほどの店がもっと中心地にあれば・・・・・・、と何度も愚痴を言いたくなるのも仕方がない。阪急そばのカレーうどん(けっこういける)にさえかなわない、どうしようもない店が多いのだ。
そんな彼らに、優しいわたしは最後に一言、この言葉を贈る。
世の間違いカレー屋たちよ、「香辛料50種!」などと恥ずかしい看板を掲げる前に、「団らん」の意味をもう一度問い直せ。
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○追加情報1
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左の表にあった「料理」のカテゴリを、「味」と「ボリューム」に分けました。文章はもとのままですので、内容にすこし食い違いが出てくるかも知れません。[10/Nov/99]
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