■ むさし
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むさし 〜正統派回転寿司の雄〜


むさし外観
よく通ぶった人が、「回転寿司を寿司とは認めない」というニュアンスの発言をするのを耳にする。しかしこれは、勘違いもはなはだしいと言うものである。店側は、初めから回転寿司とはっきり断っているのであって、なにも高級江戸前にぎりを出すなどとは一言も言っていない。
そもそも、普通の寿司屋と回転寿司屋とでは、客の目的、その存在意義、ともに、まったくの別物ととらえるべきものである。だから、二者を比較して甲乙をつけ、「やっぱり寿司はちゃんとした寿司屋じゃなきゃダメだ」などと言うのは、本当にナンセンス極まりないことだ。だいたい、そんなことをうそぶいているような人こそ、近海物と輸入物の区別がつかなかったりするのだ(わたしもわかりませんが)。
餅は餅屋。寿司は寿司屋。回転寿司は回転寿司屋だ。回転寿司屋では、素直に「回転寿司」を楽しむのが正しいありかたと言えるだろう。

京都市内にいくつかの店舗を持つむさし。おすすめはやはり、河原町三条の本店だ(写真)。ここは、料理を評価するには「雰囲気」というものが大変重要なファクターの一つとなりうる、ということを身をもってわたしに教えてくれた店である。
普通回転寿司屋と言えば(特に大型チェーン店の場合)、店の内装や外観等、位置づけはむしろファミレスにちかい。そこには、学生でも入れるように、ランチにも使えるように、子供づれでも入りやすいように・・・・・・等の思惑が働いているだろう。だが、この店は和風のつくりで、もともと普通の寿司屋だったものを回転寿司屋に改造したのでは?と思わせるような、なかなか粋な風情がある。値段はすべて一皿120円という手頃さなのに、なんとなくそこいらの回転寿司屋にはない高級感が感じられるのだ。
また、この雰囲気のよさは、料理の至らない部分を補うことにもなる。
寿司自体はにぎりが小さく、味も(回転寿司の中では)中の上〜上の下といった程度だが、まわりが高級な感じがするため、なんとなしに得をしているような錯覚におちいる。本物のトロなど出してこないのは承知の上で、普通の寿司屋さながらに、思わず「おやじぃ!トロにぎってくれぃ!」ってなことを言いたくなるのだ。

一皿120円という安さだから、ずいぶん資金が浮くだろう。それを、ぜひ「赤だし」の方に回して欲しい。おそらく、この店でいちばんうまいのはこのあさりの赤だしだ(笑)。これを横に添えながら、好きなネタをパクパクつまむのは本当にこの上ない幸せなのである。
それから、これはむさしに限らず、回転寿司の鉄則とも言うべきことなのだが、どこにでもあるセルフサービスのお茶――あのお茶のティーバッグは、最低でも2つ以上入れなければ通ではない。寿司にはやはり、濃い〜お茶がつきものなのだ(でも安いティーバッグだから、いくつ入れても変わらないというウワサもアリ)。さらに上級を目指す人は、自分の目の前のガリを一瓶、空にして帰ろう(笑)

★★★★★★★
ボリューム
★★★★★
雰囲気
★★★★★★★★
サービス
★★★★★★★★
料金
★★★★★★★★★
総合
37点
交通
★★★★★★★★★
管理人
利用率
★★★★★★★
評価はおおむね悪くない。
雰囲気、値段、交通、と、客を呼ぶ要素はしっかりそろっている。
だが、やはり場所がいいためか、けっこう入店待ちをくらうことがあってダルい。もっとも、客席は多いし、二階にも席があって、店側の努力は十分といえるので、これ以上を求めるのは酷かもしれない。
店内はうるさいが、これは即マイナス要素につながるわけではない。こういう庶民派の店では、うるささもまた一興なのである。「活気」と呼ぶほうがふさわしいだろう。
それと、回転寿司の楽しみの一つである、デザートやフルーツ。店全体からファミレス要素をなくしたのは正解だが、こういう別の楽しみまで奪われてしまっているのはとても残念である。もっともっと充実させて欲しい。

最後に、わたしがもうひとつ行ったことのある桂店について。
こちらも和風のつくりだったが、狭いわりにがらんとしていて淋しい感じだった。寿司の味は変わらないが、雰囲気がよくないので120円の皿がぜんぜんお得に思えなかった。・・・・・・というわけで、評価はだいぶ下がってしまう。別の店と考えた方がいいかもしれない。今回の記事で、あえて三条本店だけを扱ったのはそのためである。

○追加情報1
赤だしはあさりではなくはまぐりの間違いでした(^^;
○追加情報2
三条本店では、消費税で出た1円台の端数はおまけしてくれます。こういう小さなサービスって嬉しいもんですね。
→サービス+1
○追加情報3
左の表にあった「料理」のカテゴリを、「味」と「ボリューム」に分けました。文章はもとのままですので、内容にすこし食い違いが出てくるかも知れません。[10/Nov/99]
○追加情報4
専務さまから、花みやび掲載歓迎のメイルをいただきました。
→サービス+1
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