■ CHOPSTICKS DINER
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CHOPSTICKS DINER 〜才色兼備のオリエント麗人〜
いつのまにか閉店していたようです。


CHOPSTICKS外観
92年当時――わたしが初めて京都に来たとき、最初にもった印象は、「オシャレなショップが少ない」ということだった。
そのころの河原町では、古着屋一軒さがすのも大変な苦労だったし(おそらく「noise」くらいしかなかった)、なにより、メンズに限って言えば、オシャレな洋服の「ショップ」はほとんど見あたらなかった。唄の小路にすこしマシな店が入っていたのが関の山で、雑貨屋、食べ物屋、どれをとっても中途半端な感じがしたものだった。思えばあのころ、ビブレや(改装前の)アバンティーが大はやりしていたのは、他に行く店をもたなかった京都人の苦肉の策だったのかも知れない。

ところがここ数年、京都はみるみるオシャレな街へと変貌してきている。もちろん、東京や大阪とは比べようもないだろうが、それでも一時の情けない状況からはなんとか脱することができたようだ。寺町通を歩いてみるがいい。数年前までは「年寄りの京極」などとも言われていたあの通りに、今や古着屋や飲食店がかなりの勢いで増えてきている。往来は(京極よりはすこし年齢層の高い)若者であふれている。この流れは、さらに西の富小路通り、御幸町通りあたりにまで波及して、京都人が一般に四条河原町周辺の繁華街を指して言う「河原町」という言葉が、徐々にその範囲をひろげつつあることがわかるだろう。市内各地でフリマが見られるようになったのも頼もしい限りだ。・・・・・・これはよい傾向である。
いかにも遠回しな切り口だが、今回はその「オシャレな店」のひとつを紹介しようと思うのである。いや、オシャレと言う日本語は正確でない。COOLな店だ。
アジア料理をUSスタイルで!というのが売りのこの店。河原町通りの三条と四条のちょうど真ん中くらいにある。地下なのですこしわかりにくいかもしれないが、OPAの並びを四条から三条へずっと目を凝らして歩いていけば見つかるはずだ。

お洒落で安くて、なによりうまい――カフェ・ランスの雑誌でのふれこみは、およそこんなものである。さらに店は、寺町通の1本西、御幸町通にあるというのだから、河原町で買い物ついでによれるという強みもある。記事をそのまま信じるとすれば、まさしくランスは、すべてを兼ね備えている完璧な店と言えるだろう。


ハンバーグランチ
さて、680〜780円のランチには、メリケン風の素敵な店構えや、なつかし系かつファンキー系のイケてるBGMからは想像できない、なんとも摩訶不思議なメニューがそろっている。ハンバーグ、キーマカレー、焼飯、クッパ・・・。クッパ??――そう、ここはちょっといかがわしい無差別エイジアン料理の店なのだ。
しかし、恐るることなかれ、味は決していかがわしくなどない。それぞれのメニューにはカナリのこだわりが見え、特にわたしのおすすめしたいハンバーグランチなどは、一個一個手作りで、じゅわっと肉汁がでてくるジューシーさだ。料金を安く抑えるために、どの店でも手抜きのものを出してくるランチのハンバーグ――噛んだときに肉汁のでないような代物を、ハンバーグと称して出してくる店と比べてみるといいだろう。ソースは照り焼き、和風おろし、デミグラス、と、三種類から選べて○。ご飯も、麦だか玄米だか(うろ覚え)、今のヘルシーブームをしっかりと考えていて◎だ。さらに、キーマカレーも試してみたが、さすがに専門店のディナーとまではいかないけれども、ランチとしてはまずまず合格の一品だった。漬け物でも付いていればなお良かったが、サラダの量は十分だし、大きなナンが嬉しかった。(ご飯も選択可)

★★★★★★★★
ボリューム
★★★★★★★
雰囲気
★★★★★★★★★
サービス
★★★★★★★★
料金
★★★★★★★
総合
39点
交通
★★★★★★★★★★
管理人
利用率
★★
以上、CHOPSTICKSは、「オシャレで美味しい」を実現した、素晴らしい店である。店員のお兄さんたちも元気がよく、はつらつとしていて大変好感が持てる。個人的には女性もおいてほしいが・・・(^^;
ところが、どういうわけか、この店を雑誌等で見かけることはあまりない。こういう店こそ抑えておかなくて、一体なにがグルメなのだろう?と問いたくなるが、逆に言えば、知名度だけが足りないこの店を載せている雑誌は、すこしは信用してもいいかと思う。
表では値段を低く評価したが、これは今後の課題を克服して欲しい、という願いを込めての値だ。課題とは、「お得さ」を増すことである。せっかく700円程度で贅沢なランチを食べられても、飲み物を頼むと1000円近い出費になってしまうのが、唯一惜しいことなのだ。
たしかこの店は、ランチを頼めば飲み物が安くなるはずである。しかし、それではありふれたサービスだ。この店に惚れたわたしとしては、もっともっと厳しいレベルを望みたい。
飲み物つきで値段はすえおき。――これは料理の質とこだわりを見ても、実現は難しいだろう。なにしろ、今の値段で十分に妥当といえるのだ。しかしわたしは、「オシャレで安くて美味しい店」と、三拍子そろった店として、「京都一」と言われるだけの店になってほしいという期待もまた捨て去ることはできない。CHOPSTICKSが、ランチの店として無敵の存在となるのには、たったそれだけの努力で十分なのだから。

○追加情報1
誤解のないように書いておきますが、ここはランチがメインの店ではありません。もともとエイジアン料理の居酒屋風飲み屋です。夜はまだ行ったことがないのでわかりませんが、ランチのこだわりを見ても、間違ったものが出てくるとは想像しにくいです。お酒の好きな人にもおすすめできる店だと思います。
○追加情報2
左の表にあった「料理」のカテゴリを、「味」と「ボリューム」に分けました。文章はもとのままですので、内容にすこし食い違いが出てくるかも知れません。[10/Nov/99]
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