■ ジョイフル文蛾2900
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ジョイフル文蛾2900 〜おふくろの味に真心を知る〜
烏丸五条に移転しました。



ジョイフル文蛾2900外観
2002年4月から烏丸五条に移転となったジョイフル文蛾2900。移転前と移転後の変化に触れながら記事を更新しようと思う。はじめてこの店のレビューを読む人は、下の旧記事を先に読んでいただきたい。

新しい場所は烏丸五条。河原町四条からほどない距離であった移転前にくらべると、利用はかなり不便 になった。しかし、町屋を改造したと思われる外観は看板やのれんにいたるまで以前とは段違いにオシャレな雰囲気をかもしだしていて、ずいぶんあか抜けた印象だ。中に入ると畳の部屋に通され、ちゃぶ台と3種類のドレッシングも健在、かわらぬ「文蛾流」に私はホッと安堵した。ランチメニューは800円で、コーヒーをつけると1000円。料金も変わず嬉しいかぎりだが、出てきた細長い弁当は明らかに移転前とは質が異なっていた。

──ウマイのである。
小松菜のおひたし、筍の煮物、白身魚のタルタルあえ、揚げ出し豆腐……、などなど、おかずの種類はそのままに、おふくろの味は格段にアップしたような気がするのだ。そうしてメインには薄切り豚のカツと、肉も登場してオフィス街である烏丸周辺のビジネスマンにも喜ばれそうなメニューになった。新生ジョイフル文蛾2900は、移転したことによりまさに一皮むけた名店へ進化したと言えるだろう。

★★★★★★★★
ボリューム
★★★★★★★★★
雰囲気
★★★★★★★★
サービス
★★★★★★
料金
★★★★★★★★★
総合
36点
交通
★★★★★★★
管理人
利用率
★★★★★
→Yahooグルメ
ジョイフル文蛾2900
しかし、この店を愛するゆえにあえて言おう。移転前からその嫌いがあったのだが、ジョイフル文蛾には明らかに足りない物がある。それはお客様への配慮だ。目に付いたことだけをあげてもキリがないほどである。
たとえば、店の入り口には確かにランチ800円と書かれているが、お品書きが無いため、客は実際に弁当が出てくるまで自分の嫌いなものがメインのおかずにのってくる不安と闘いつづけなければならない。
他にもある。すでに枯れている移転祝いの花をいつまでも客の前に飾っている。最初に出てくるみそ汁は、メインの揚げ物が揚げ終わったころには冷めている。ご飯おかわり自由としていながら、店の人間は別の部屋に集結して大きな話し声をたてていて、客が大声で呼ぶまで一向に気づかない。建物の内装も、せっかくの町屋のあたたかい雰囲気が蛍光灯の白い光によって台無しになっている──殺風景なのだ。これでは、古くさく、窓を開けるとお墓が見えた移転前の店舗のほうが、ずっと「味」があって心地よかったと言わねばなるまい。メニューについても、ドレッシングが自慢の店なのであるから、サラダ大盛り+100円とか、サラダだけを個別に注文できるようにするとかの配慮が欲しいものである。おそらく、ボリューム十分なこの店のランチを食べきった人の多くは、その質や量には文句はなくても、もう少しサラダを食べたかったと思うのではないだろうか。

さて、 まだ移転後間もないジョイフル文蛾にいきなり問題点をつきつけてみた。今度はどんな進化を見せてくれるのか、期待したい。

ジョイフル文蛾2900 〜おふくろの味に真心を知る〜
旧記事


旧:ジョイフル文蛾2900
世は空前のヘルシー食品ブーム。もともと健康管理を目的とするはずのそれが、いつしか女性のダイエット志向と結びつき、街には有機野菜ばかりをあつかった店や、肉を一切つかわないような店が増えてきている。
無論、これは悪いことではない。人々が健康に目を向けるようになったことは世の中が平和な証拠でもあるし、地球的な目で見れば、それは最後は環境問題にまでつながっていくからだ。だが、このブームに便乗しようとする一部の悪質な飲食店の姿勢だけはどうにもいただけない。どれだけ食材に気を使っていようと、どれだけ塩分を控え目にしようと、味を捨てたような料理で金をとろうというのは飲食店として本末転倒というものだ。恥ずべき行為である。
もっとも、そんな店の存在を許しているすべての原因は、ヘルシー料理、ダイエット向け料理だから、「味はすこしぐらい落ちてもいい」という客側のよろしくない風潮にある。
「豆腐を使っているハンバーグだから、牛肉100%のそれよりまずくても仕方がない・・・・・・」――違うだろう。
「たとえ豆腐でできていても、牛肉のそれよりうまいものが食べたい!!」――これが正しい客の姿勢というものだ。
身銭を切るのだから、決して容赦はしない(鉄則)。このことを、いついかなるときも忘れてはならない。


ランチ
今回紹介するジョイフル文蛾2900は、ヘルシーメニューのランチで有名な店である。雑誌を見て、初め1000円という値段設定はすこし高めのように思えたのだが、実際に挑戦してみると十分にそれだけの価値があるとわかった。
まず、量の多さ。二段の重箱いっぱいにつまったおかずはそれだけでかなりの迫力があり、食べる前からじゅうぶんな贅沢感を味わわせてくれる。さらに、ご飯がおかわり自由で、食後には飲み放題の珈琲もつく。物価の高い河原町界隈では驚異のコストパフォーマンスと言うべきだろう。
つぎに、おかずの種類の多さ。店内の張り紙にもあるように、この店は一度の食事で20種以上の食材を使うことを高らかに宣言し、客との堅い約束事としている。その豊富な食材で、わたしの行った日には計6種のおかずが出てきた。やはり肉はおさえ気味だったが(きんぴらの中に、わずかに細かい鶏肉が混じっていただけ)、その分の栄養を補って余りあるくらいの献立がしっかりと練られている。バランスがよいのだ。健康や肥満につね日頃気を使っている人なら、体に良い食事をとる上で最も重要な要素は、このバランスだということをご存じだろう。豆は確かに体にいいが、そればかりではいけない。野菜もいいが、サラダばかりの食事もよくない。何事も過ぎたるは及ばざるが如し。肉だけでも野菜だけでも、「偏食」には違いないのだ。

このバランスへの気配りこそが、ジョイフル文蛾の一番の強みと言えよう。同様に、味に対しても相当の気遣いが見える。
そもそもテレビに出るほどの店だから客の数も多く、さらに6種もおかずがあるというのだから、すこしくらい料理がおろそかになりそうなものである。たとえ前もって大量につくってある料理を、すべて冷たいまま重箱に詰められたとしても、致し方のないところだろう。しかし、フライがしっかり揚げたてで出てきたのには心から感心した。「そんなの当たり前だろ?」と言うことなかれ。わたしはかつて、南禅寺門前の某湯豆腐専門店において、混み合っている店内の喧噪の中で、どさくさまぎれに冷えた天ぷらを食わされたことがある。数千円もの料金をとる店の「こだわり」がそれだ。まさに、一見さんの多い観光地でしか通用しない、あきれた商売である。
それにひき比べ、ジョイフル文蛾のバランスと味へのこだわりはどうだろう?
子の健やかな成長を願い、毎日の献立を真剣に考える母親のこころ――料理の原点を忘れず、商売人としての責任をも捨て去らなかった成果が、そこにははっきりと垣間見られるのである。
「美味しくて、体に良くて、お腹がいっぱいになるものを!」――この店のそんな思いは、客のこころに沁みるだけではない。今の間違ったヘルシー食品ブーム・ダイエットブームへの警鐘ともなりうるだろう。

★★★★★★★
ボリューム
★★★★★★★★★
雰囲気
★★★★★★★★★★
サービス
★★★★★★★★★
料金
★★★★★★★★★
総合
40点
交通
★★★★★★★★★
管理人
利用率
★★★★★★★
→Yahooグルメ
ジョイフル文蛾2900
以下、評価について補足する。
料理、値段、交通は高評価。四条河原町から徒歩5分くらい下がったところにあるのだが、すこしわかりにくい場所にあるので、河原町通りの「西側」の歩道を、注意して看板を探して歩こう。ちいさな看板が目に入るはずだ。祭日は定休日なので注意。
雰囲気は・・・・・・、といってもここは普通の家をそのまま店にしているので、あまり評価のし甲斐がない。ただ、座敷なのでランチタイムを外せば好きなだけゆっくりできるのは唯一好感触だ。
最後にサービス。店員が皿をテーブルへ置くとき、「ガタン」と大きな音をだしていたのがちょっと耳にさわった。大したことはないと思われるかもしれないが、これはわたしの中では、カナリ悪印象なことなのである。また、二階へ通されると、なにか欲しいものがあるときに、店員を呼ぶに呼べないのが難儀。
以上。

PS:サラダをもっと多くしてください!(なにしろオリジナルドレッシングがめちゃくちゃ美味しいんですよぅ)


○追加情報1
2900という数字は、たんに電話番号の下四桁をそのまま使っているだけだそうです。ちなみに室町店は「ジョイフル文蛾1900」
○追加情報2
料理の評価が7で留まっているのは、おかずの種類が多いため、誰でも苦手なものの1つや2つはあるだろうという懸念から。ただ、母の手料理は文句を言わず、残さず食べるのが当たり前だからね。
○追加情報3
定休日を「日祝」としておりましたが、誤りでした。正しくは「祭日のみ」定休です。申し訳ありません。
○追加情報4
オーナーさんからわざわざメイルを頂きました。大感激です。
→サービス+1
○追加情報5
左の表にあった「料理」のカテゴリを、「味」と「ボリューム」に分けました。文章はもとのままですので、内容にすこし食い違いが出てくるかも知れません。[10/Nov/99]
○追加情報6
前回は気づかなかったのですが、二階から店員さんを呼ぶためにインターホンがあることが判明。(サービス+1)
さらに、メインのおかずが苦手なものだった場合、別の料理に換えてくれるのも○。ただし、あらかじめ玄関で言っておかないとダメです。
→サービス+1
○追加情報7
平田オーナーからまたも感激のメイルが届きました!わたしのような端者の指摘を真摯に受け止めてくださり、2階にインターホンを設置。さらにサラダの量も増やしてくださったそうです。評判の高さに驕らず、常に進化し続ける店・・・・・・こりゃもう、文句無しの風流店だネ![17/Jan/2000]
→サービス+1
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