■ 喫茶ソワレ
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喫茶ソワレ 〜古都におりた幻想世界〜


喫茶ソワレ外観
昭和23年創業という、老舗の喫茶店。
数数の雑誌に取り上げられているので、すでに行ったことのある人も多いはず。
左の写真を見てもわかる通り、まわりの飲屋街のにぎやかさとはうってかわって、ひたすら落ち着いたたたずまいの店だ。看板の、白地に青の文字もどことなく古めかしい。
扉をあけると、青い照明が幻想的な雰囲気をつくっている。あたかもタイムトリップしてきたかのような、そんな錯覚にさえ襲われる。「へぇ〜、こんなトコもあるんやぁ〜」などと感慨の言葉を思わずもらしてしまった時、すでに客はこの店の不思議な世界観のなかにどっぷりと浸かりきってしまっているのだ。

まずは雰囲気。

この店の「こだわり」は、ものを食わなくてもわかる。外観、内装、食器から灰皿まで、ざっと見渡してみただけで、それらがどれだけ繊細な人間の手によって集められたものか、一目瞭然だ。これほど行き届いた配慮を初めに見せつけられて、珈琲やデザートの味を疑う余地などない。これで出されるものに「こだわり」がなければ嘘というものである。雑誌や人の噂などあてにせず、安心して、食いたいもの、飲みたいものを頼むべきだ。
BGMがないのも、ひとつのこだわりなのかもしれない。他のサテンならわずらわしく聞こえる人々の喋り声すら、ここでは快い音楽となってしまう。二階の窓から覗かれる高瀬川のせせらぎも、耳もとまでさやかに聞こえてくるようだ。片手に珈琲カップ、もう片方には読み古した鴎外・・・・・・そんなキザなシチュエーションも、ここならごくありふれた風景としてとけ込んでしまうのだ。


左:ゼリーコーヒー
右:チョコゼリー
さて、雰囲気のことばかり書いていると、中身のない小説の解説のようになってしまうので、この辺で話題転換。
雑誌によく掲載されていて有名なのは、「ゼリーミルク」や「ゼリーコーヒー」などの、いわゆるゼリーものだ。と言っても、ミルクゼリーやコーヒーゼリーといったありきたりな代物ではない。それとはまったく逆で、飲み物の中に四角いゼリーがぷかぷかと浮いている、文字通り「ゼリーコーヒー」なのだ。
わたしは「ゼリーコーヒー」(550円)を試した。
実はそれほど期待はしていなかったのだが、ゼリーのほろ苦さが、珈琲ずきをうならせるに十分な味わいで、口当たりも適度な弾力が心地よかった。あとには、かつてゼリーにこれほど感動したことがあろうか?というくらいの満足感。食後にケーキやパフェのような甘重いものはしんどい、という人には特におすすめの逸品と言えるかも知れない。

★★★★★★★
ボリューム
★★★★★★
雰囲気
★★★★★★★★★★
サービス
★★★★★★★
料金
★★★★★★
総合
36点
交通
★★★★★★★★★★
管理人
利用率
★★★★
→Yahooグルメ
ソワレ
わたしはこの味に9点くらいつけたいところなのだが、一緒に行った友人が頼んだ、「チョコゼリー(名称ど忘れ)」(写真右:奥)が、「ただ甘いだけのゼリー」ということであまり好評でなかったため、間をとって7点にした。
雰囲気は言わずもがな、交通も文句無し。阪急河原町駅から徒歩3分の道のりは嬉しい。サービスについては、店員の無駄話がすこし気になったが、特に言い立てるほどの不快感ではなかった。値段はもう少し割り引いてもいいかもしれない。
・・・・・・まあ、どんな問題も、この店の場合はすべてが雰囲気で許せてしまうのだが。

すこし早足だが、ここでまとめよう。
喫茶ソワレは、繁華街のど真ん中にあるくつろぎのオアシスである。西洋にとっぷりつかった喫茶の名店「築地(ケーキ・カフェ参照)」に比べて、建物に厳めしさというものがなく柔らかな雰囲気だ。
この、河原町を代表する両者を比較したとき、通っぽい客がソワレの方に多く見受けられたような気がするのは私だけかもしれないが、ともかく、昔ながらの名店がいまなお河原町界隈で凌ぎを削っている現状は、見ているだけで頬笑ましくもあり、ちょっとした感動を誘われるのである。

○追加情報1
左の表にあった「料理」のカテゴリを、「味」と「ボリューム」に分けました。文章はもとのままですので、内容にすこし食い違いが出てくるかも知れません。[10/Nov/99]
○追加情報2
青い照明は、「女性が美しく見える色」という理由だそうです。なるほどねぇ〜。(松浦さん)[14/Sep/2000]
○追加情報3
夏は「ゼリーポンチ」がめちゃめちゃウマイ!
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