
カフェアッシュ外観 |
|
百貨店の中に入っている飲食店で食事をすることほど、割の合わないものはない。
高い、まずい、雰囲気が悪い。と、
悪の三拍子がそろった店が少なくないからだ。喫茶店でちょっとお茶をしに行くだけでも、大した菓子も出てこないのに900円、1000円という世界――出来ることなら、こんな馬鹿げた選択は初めからしないことが賢明な策である。しかし、悲しいかな、こんなペイジをやっている以上、ガイドブックに載っていれば挑戦しなければ済まないのがわたしの信念というものであって、今回、ひさしぶりに阪急百貨店内のカフェに挑むことになった。ここのレストラン街には毎度さんざんな目に遭わされているので、二度と近寄るまいと決めていたのだけれども、カフェアッシュは4F女性服フロアにあるということで、これまでとはすこし状況が異なる。実際のところ、行く前はそれぐらいが心の救いだったというのが偽りなきホンネだ。
店の外観が意外によかったことに、ひとまず安堵した。
周りは悪名高いレストラン街ではない。女性服のショップが立ち並ぶフロアである。せっかく可愛い店やオシャレな店がたくさん入っていたって、このカフェがひどく見た目がさむかったら、フロア全体の調和を乱し、他店の評価をもおとしかねない。しかし、この店は入り口からすでに女性に好まれそうな、温かく可愛らしい雰囲気づくりをしていて、さらに、フロアの景観のなかにもしっかりととけ込んでいているから、洋服売場のなかに突然カフェが登場しても特に違和感を覚えなかった。
中はかなり広いスペースで、椅子・テーブル・ソファ、その他、照明から壁から、すべてに女性客を意識したこだわりが見える。ただし、わたしの目には少々
狙いすぎと映った。あまりに可愛さやオシャレ感を求めるあまり、ちょっとイヤミに思えるところまで行ってしまっているのである。厚化粧の女性を想い浮かべてみるといい。実際、それがどんなに流行りのメイクであろうと、同性から羨まれるほど上手であろうと、若い男性の多くは自然にちかい化粧を好ましく思う、という現実とのギャップが、この店の雰囲気を表現する上で端的な好例である。とは言っても、そんなに気取った店なのではない。が、なにげないオシャレや、見えないところでこだわりのある奥ゆかしさのようなものの方が、男性からは、そして多くの女性からも好感を持って迎えられるに違いなく、この店の、女子高生が
目一杯に背伸びして派手なメイクをキメているといったその雰囲気は、単に窮屈なだけなのである。カラフルな椅子やソファも、一個一個は面白みもあり、しぜんと目が惹かれる物ばかりだが、それらをただ無造作に配
置してあるだけで、落ち着いた雰囲気づくりがかなうはずもない。これは全くの私感だが、改善が必要だと思う。
料理はガイドブックに載っていた、ハムとチーズを挟んだベーグル。それと、サラダの中にベーグルを細かくして入れた、ベーグルサラダ(たしかそんな名前)の2種類を試した。もともとわたしは、ベーグルなるものを単にポサポサなだけのダイエット食と受け取っていたのだが、なかなかどうしてあなどれないと知った。確かにポサポサではあるのだが、それが食べていくうちにちょっとした快感になっていく。ここのベーグルが特別美味しいのかどうかは、比較もできないので言い切る自信はないけれども、ハムが3枚重ねで出てきたボリューム感や、ドレッシングがなかなかうまかったことは評価していいに違いない。見た目より量があり、十分に満腹感を得ることもできた(またすぐにお腹が空いてきたけど・・・・・・)。
また、お水がエヴィアンのボトルで出てきたのは、
天晴(アッパレ)と言うしかない。どこまでも女性の心をくすぐろうというのだろうが、こちらの試みは確実に成功している。これは舞台で言えば「つかみ」のようなものであり、最初に配られるのが人気のミネラルウォーターなら、客はその後の喫茶や料理に対しても、多かれ少なかれひいき目で見てしまうに違いない。心憎い演出である。わたしは持ち前の貧乏根性から、あえて「エヴィアンおかわりできますか?」と尋ねてみたが、嬉しいことにできるそうだ。今度行ったときは是非おかわりをして、さらに「お持ち帰り」をしてみるつもりだ(笑)。
|
味
|
★★★★★★★
|
|
ボリューム
|
★★★★★★★
|
|
雰囲気
|
★★★★★★
|
|
サービス
|
★★★★★★★★★
|
|
料金
|
★★★★★★★★★★
|
|
総合
|
34点
|
|
交通
|
★★★★★★★★★★
|
|
管理人
利用率
|
★★★★★★★
|
|
|
最後の最後でどんでん返しの結末が待っているのは、わたしの文章構成の常である。この店には、2点ばかり書き添えて締めることにしたい。
一つ目は、雰囲気をさんざんにけなしたことからもわかる通り、ここはカフェとしての評価は低いということ。腐るほどある喫茶店の中で、客が店を選択するのは、最終的に雰囲気の善し悪しの違いである。わたしの率直な感想を言うなら、カフェアッシュにはこれからもベーグルを食べに行きたいとは思うけれども、珈琲だけを飲みには行きたくない、ということだ。
第二点。上で褒めちぎったことをここで完全否定しなければならない。
ここは何を頼むにしろ、値段が高い。ちょっとした「軽食」で1000円以上もかかってしまうなど、全く釣り合いがとれていないのだ。わたしがこの日、レジの前で財布を探りながら、胸の奥よりこみ上げてきたのは、こんな言葉である。
「エヴィアンいらんから、安せえよ!」
|
○追加情報1
|
エイジアンパフェがうまいらしい。今度は必ず挑戦します!(susuさん、あみこさん)
|
|
○追加情報2
|
左の表にあった「料理」のカテゴリを、「味」と「ボリューム」に分けました。文章はもとのままですので、内容にすこし食い違いが出てくるかも知れません。[10/Nov/99]
|
|
○追加情報3
|
エヴィアンの小ボトルサービスはなくなった模様。店員さんが大ボトルで回ってきてくれます。かわりに、毎日お得な割引サービスができ、だいぶ利用しやすくなりました(値段+1)。土曜日はなんと、パフェ200円OFFで、例のエイジアンパフェにも550円で挑戦できました。美味しかったです。[26/Feb/2000]
→味+1
|
|
○追加情報4
|
追加情報3の、日替わり割引メニューは早くもなくなってました。代わりに、「パフェセット=好きなパフェ+珈琲or紅茶」850円というのができてたんですが、ここのパフェってただでさえ水っぽいのに、珈琲や紅茶までついたらお腹たっぷんたっぷんになるっしょ〜!使えません。ベーグルもメニューから消えてしまったし・・・・・・。[11/Sep/2000]
→料金-1
|
|
○追加情報5
|
連休で河原町が大混雑のある日、どこへ行っても満席断りされ、さらに子連れだったのでヘトヘトになっていたところ、ここだけは空いていてすぐに入れました。さらに、ソファ席があいていたので、子供もすっかりくつろいだようでした。こんな使い道があったんだねぇ〜。でもエイジアンパフェはなくなるらしいよ、残念。[04/Nov/2000]
→サービス+1、雰囲気+1
|
|
|